俳優の青木崇高2月23日、出演した韓国映画「犯罪都市 NO WAY OUT」の初日舞台挨拶を東京・新宿ピカデリーで行った。

【フォトギャラリー】初来日を果たした際のマ・ドンソクと青木崇高

マ・ドンソクが演じる型破りな刑事が主人公のシリーズ第3作で、青木は敵対する日本やくざの冷血な殺し屋役。撮影時の衣装、使った自前のサングラス姿で登場し「この日を待ちわびていて、この姿で立ちたかった。最高でしたか? この後、皆さんと韓国料理屋で一杯やりたい気分」とテンション高めだ。

日本刀を操る設定で、オンライン面談で「プロットを読んでどういうふうに演じるか、刀はこういう使い方をしたいと話したら監督やプロデューサーが面白がってくれた」と出演が決定。「日本人として下手なアクションは見せられない」と、「るろうに剣心」シリーズのアクションチームに連絡し、鍛錬を積んだ。

撮影では現地のアクションチームと話し合い、韓国流の動きも取り入れたという。「日本では間や型や精神性の要素が強いが、武器としてアグレッシブな動きを見せたいというリクエストがあった。体に取り込むまでは時間がかかったが、日本人もあまり見たことのないハイブリットなアクションになったと思う」と自信のほどを語った。

大ファンというマ・ドンソクとの共演には「お会いして天にも昇る気持ちだった。プロデューサーでもあるので、気遣いが隅々までいきわたっていて、リラックスできる環境をつくってくれた」と感謝。「ムネ」と呼ばれて食事を共にすることもあったが、対決するシーンでは「ガタイがでかいから、地獄でしたね。僕、地面と平行にぶっ飛んでいますから。その時の記憶がない」と苦笑交じりに振り返った。

さらに、2016年「哭声 コクソン」で韓国では大人気の國村隼がやくざの親分役で出演。「日本でもそうですけれど、韓国でも名優と認識されている。この人のためなら全てをささげられるという思いでした」と畏敬の念を示した。

シリーズ第4作がベルリン国際映画祭で上映され、マ・ドンソクはライフワークとして8作まで構想しているという。また、出演した「ゴジラ-1.0」も米国をはじめ世界各国でヒットしており「海外の友達も連絡をくれるし、国境関係なく日本の作品も世界の人が見てくださっていることを体感した。ドンソキョン(ドンソク兄貴)とも今度はバディだったり、コメディも面白いかもしれない、絶対に何らかの形で戻ってきたい」と、さらなる挑戦に意欲を見せた。

撮影時の衣装で登壇した青木崇高