明治安田生命J1リーグ第1節、ジュビロ磐田vsヴィッセル神戸が24日にヤマハスタジアムで行われ、アウェイの神戸が2-0で勝利した。

1年でのJ1返り咲きに成功した磐田。ホームでの開幕戦は新戦力である元日本代表GK川島永嗣が早速スタメンで起用されたほか、大卒ルーキーの植村洋斗が先発に抜擢された。システムはジャーメイン良を1トップに据えた[4-2-3-1]を敷いている。

一方で、昨シーズン悲願のJ1優勝を果たした神戸。昨季J1得点王である大迫勇也をトップに据えた[4-3-3]の布陣や主だった顔ぶれは昨季から変わらずも、新戦力の井手口陽介が先発起用されている。

試合は王者神戸がいきなり試合を動かす展開に。5分、右CKを磐田DFがクリアするも、ボックス手前で待ち構えていた汰木がダイレクトボレー。これがゴール左隅に突き刺さり、早速神戸が先制に成功した。

出鼻をくじかれる形となった磐田に対して攻勢を緩めない神戸は、9分にも左からのクロスに反応した佐々木がダイビングヘッド。これはGK川島の好セーブに防がれたが、神戸がボールを握る時間帯が続く。

反撃したい磐田は17分に高い位置からのプレッシャーでボールを奪うと、ジャーメイン良がチームを通じて初のシュートを放つ。それでも神戸は22分に右からのクロスに大迫が頭で合わせるなど、試合の流れ自体は譲らない。

42分には神戸が大迫の絶妙なスルーから汰木が狙いすましたシュートを放つも、植村が間一髪のところでブロック。磐田は防戦一方ながらも、最小限の差でハーフタイムを迎えることになった。

後半、新戦力ペイショットを投入して何とか巻き返しを図りたい磐田だったが、神戸は49分に中盤で大迫がボールをカットすると、中央から裏へ抜け出した佐々木にスルーパス。完全にGK川島と1vs1になった佐々木が冷静な股抜きシュートを決め、大きな追加点を挙げた。

2点をリードされた磐田。何とかボールを前進させようと試みるが、少しでもパスがずれると強烈な神戸のプレッシングを受ける形になっていまい、思うような展開を作れず。それでも70分過ぎからはようやく敵陣でボール保持ができるようになったが、細かなミスもありチャンスの創出までには至らない。

80分に大迫が交代して徐々に試合を終わらせる方向へシフトする神戸に対し、磐田はセットプレーに活路を見出すも堅守を誇る神戸の守備陣を崩せず。最後まで強度が落ちなかった神戸が王者の貫禄を示し、そのままタイムアップとなった。

ジュビロ磐田 0-2 ヴィッセル神戸
【神戸】
汰木康也(前5)
佐々木大樹(後4)