運転時刻や販売価格も発表。

運転時刻や販売価格も発表

JR九州は2024年2月22日、観光特急「かんぱち・いちろく」を4月26日から運転すると発表しました。

かんぱち・いちろく」は、2024年春の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」開催に合わせてデビューする特急列車です。

列車名は、久大本線の開通に貢献した麻生観八(あそう・かんぱち)と衞藤一六(えとう・いちろく)の名前に由来しています。

列車は、3両編成で全車グリーン車です。1・3号車は特急「いさぶろう・しんぺい」だったキハ47形、2号車はキハ125形を使います。

運転区間は、博多~由布院・別府間(久大本線経由)。月・水・土曜は特急「かんぱち」として下り博多12時19分発→別府16時59分着、火・金・日曜は特急「いちろく」として上り別府11時00分発→博多15時47分着で走ります。下りは田主丸・恵良、上りは天ケ瀬・うきはの各駅で、“おもてなし”のため9~20分停車します。

車内では、食事(弁当)が楽しめます。福岡・大分の和食・フレンチイタリアンの各店が、曜日ごとに異なる弁当を用意します。

特急「かんぱち・いちろく」は、片道乗車とこの食事を組み合わせた旅行商品が販売されます。席のみの販売はありません。

販売区間は、下り「かんぱち号」が「博多→由布院・大分・別府」、上り「いちろく号」が「別府・大分・由布院→久留米・博多」です。

旅行代金は、1人あたり1万8000円~2万3000円(子供1万5000円~1万9000円)。乗車区間にかかわらず金額は同一です。

車両内外装のデザインは、IFOO(イフー)が担当。

外観は、艶のある黒を基調としたデザインで、車体には久大本線路線図をモチーフにしたゴールドライン、上下には久大本線の駅名によるエッジラインが描かれています。

1号車は、畳個室(定員6人×1)、ソファ席(3人×5)、ボックス席(6人×1、4人×1)が並びます。赤をベースとした温かい色味のソファ席は、重厚感のある座り心地を重視。テーブルには大分産の杉を用い、天井や手すりも杉板で統一した木の温かみのある客室です。

3号車は、畳個室(定員6人×1)、ボックス席(4人×3、3人×1、2人×4)を配置。緑と青をベースとした落ち着いた空間となっており、テーブルには福岡産の杉を使用。2~4人でゆっくり過ごせる半個室型のボックス席が並びます。

間に挟まれた2号車は、乗客の共用スペースとなる「ラウンジ杉」です。

内装は由布院・日田エリアの風土をモチーフにしており、樹齢約250年の杉の一枚板カウンターと日田の底霧をイメージした天井が、天領地であった日田の豊かな自然を表現します。ビュッフェも兼ね備えており、飲食物や列車オリジナルグッズなどが販売される予定です。

旅行商品の販売は、専用サイトや主な旅行会社で3月7日11時からです。この時は、4月26日9月30日出発分が発売されます。

車内でのサービスや販売商品については、詳細が決まり次第、別途告知されます。

特急「かんぱち・いちろく」のイメージ(画像:JR九州)。