イギリスでは近頃、銃器所持での凶悪犯罪が増加している。つい最近も、レスターシャー州で長い武器を持った男がいるとの通報を受け、武装警官がホテルに出動するという事態が発生した。
警官が男性を取り押さえたところ、彼が持っていたのは武器ではなかった。ハリーポッターのファンだという男性は、作中にでてくる杖のレプリカを持っていたのである。
この1件が警察のFacebookでシェアされるとユーザーらの笑いを誘った。
【画像】 長いナイフを持った男の通報を受けて武装警官がかけつけた
2月11日の朝、イギリス・レスターシャー州警察に1件の通報が寄せられた。
あるホテルのエレベーター付近で、大型のナイフを振り回して歩いている男が目撃されたという。
近頃は、鉈(なた)を振り回す犯罪者も少なくないことから、警察にも緊張が走ったようだ。
目撃者らの間ではパニックが発生し数件の苦情が警察に寄せられたため、同警察は直ちに武装警官を派遣し、ホテルへと駆けつけた。
しかし、凶器と思われた長くて大きなナイフは、ハリー・ポッターファンが持っていた、作中に出てくる杖のレプリカだったことが判明した。
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警察はこのお騒がせなこの1件をSNSでシェア
警官たちは一瞬度肝を抜かれたが、単なる杖だったことがわかり安堵したようだ。
その後、警察はFacebookアカウントに次のようにシェアした。ただし、この事件がどのホテルで起きたのかという明言は避けた。
捜査の結果、杖を持ったハリー・ポッターのファンであることがすぐにわかりました。
ありがたいことに住民に危害が加えられることはなく、"ヴォルデモート "の姿もありませんでした
この投稿はユーザーらの笑いを誘ったようだ。
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ヴォルデモートはハリー・ポッター最大最強の敵で、イギリス魔法界で広く恐れられる、闇の魔法使いだ。
あるユーザーは、「シリウスにでもなったつもりか!」とジョークを飛ばし、別の人は「こういう報道がもっと増える結果になればいいのに。今はナイフが怖い時代だから、用心に越したことはないけどね!みんなが無事で、恐怖よりも笑顔や笑いを得られていることがうれしいです」とコメントした。
また、強力な守護霊の言葉である "エクスペクト・パトローナム "をもじって「これぞエクスペクト・パトロールマンか!」とジョークを飛ばしたユーザーもいた。
なかには、このような騒動になるのを避けるため「今後、杖を持って外出するときはもっと注意しなければならないね」という声も寄せられた。
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ちなみに、レスター市中心部の南西に位置するエンダービーの道を下ったところにあるガーデンセンターでは、ハリー・ポッターをテーマにしたアフタヌーンティーを顧客に提供しているが、事件が起きたときこのファンがその場所を訪れていたかどうかは不明ということだ。
References:UK Cops Raid Hotel After Man Spotted With Knife, Turns Out It Was A 'Harry Potter' Wand / Armed police alerted to Harry Potter fan with wand/ written by Scarlet / edited by parumo
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