2007年の開館以来、初めて展示する資料も。

鉄道以外の実物資料や模型も登場

鉄道博物館は2024年2月22日、企画展「驚・収蔵展」を3月9日から6月17日まで開催すると発表しました。

鉄道博物館の収蔵資料約67万点の中から、2007年の開館以来展示される機会のなかった資料や、近年収蔵した様々なコレクション資料などが展示されます。

会場は、模型・大船軒・楕円銘板・ポスター・交通系資料・シンカリオンの各コーナーで構成。

模型コーナーや交通系資料コーナーは、鉄道博物館の前身である交通博物館(2006年閉館)時代の模型や資料を展示。乗用車・バス・飛行機の模型、新幹線高速試験電車「FASTECH 360」の20分の1模型、風洞実験用模型や、船舶・自転車・バイクなどの実物資料が登場します。

大船軒コーナーは、東海道本線大船駅開業10年後の1898(明治31)年に営業を開始した大船軒の貴重な資料を展示。100年以上続く駅弁「鯵の押寿し」の掛け紙など、貴重な資料が披露されます。

楕円銘板コーナーは、2023年度に寄贈されたコレクションを中心に、鉄道省・国鉄・JR、私鉄などバラエティに富んだ銘板が200枚以上展示されます。

ポスターコーナーは、四国にフォーカスを当てた「青春18きっぷ」と、愛媛県内を走る観光列車「伊予灘ものがたり」のポスターを中心に展示。

シンカリオンコーナーは、『新幹線変形ロボ シンカリオン』の初代E5はやぶさの立像と写真を撮れるフォトスポットが設置されます。

このほか、博物館に寄贈された古い16mmフィルムをデジタル化した映像が公開されます。

「驚・収蔵展」は、入館料のみで観覧可。さらに3月31日4月21日5月19日6月16日には、企画展示室からコレクションギャラリー、普段は公開していない収蔵庫までを学芸員の解説付きで見られる特別なツアーが開催される予定です。

金剛丸の操舵装置(1940年頃)。交通博物館での展示の様子(画像:鉄道博物館)。