24日、チャンピオンシップイングランド2部)第34節が行われ首位レスターと2位リーズが対戦した。

 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す両チーム。リーズは、勝ち点を落とす試合が多く一時失速したかに思われた。しかし、今年に入り破竹の8連勝を飾り2位に浮上。首位を猛追している。一方のレスターは、シーズンを通してビルドアップの構築やカウンターサッカーを愛するサポーターによる新指揮官エンツォ・マレスカ氏への批判などいくつかの不安材料を残しつつ、着実に勝ち点を積み上げ首位を独走している。

 試合は、前半に先制したレスターが後半の序盤まで試合を支配していたものの、チャンスを決められずにいた。実際、リーズは試合開始から約65分間で枠内シュートは1本もなかった。

 しかし、リーズがFWダニエル・ジェームズとFWパトリック・バンフォードを投入すると状況は一変。67分に初めて枠内シュートを放つと、徐々にゴールに迫るシーンを増やしていった。そして、80分についに同点弾を決めると、83分に逆転弾、後半アディショナルタイム(AT)に追加点を決め、結果的に3-1で首位レスターを下した。

 この試合の勝利で9連勝を記録し、レスターとの勝ち点差を『6』に縮めたリーズ。試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューに答えたダニエル・ファルケ監督は「リーズに関わる全ての人にとって素晴らしい夜だ」とコメント。そして、昨年プレミアリーグから降格してしまったことにも触れながら次のように語った。

「ここ数年は本当に厳しい時間を過ごしたと思う。多くの失望と苦しみの日々を経て、このクラブに関わるすべての人にとって、今の状況が何を意味するかが分かるだろう。選手、スタッフ、サポーター、クラブ全体、全員が本当に団結している」

 一方、天王山に敗れたレスターだが未だ首位の座を守っており、昇格に向け下を向く必要はない。リーズ、レスター共に
1年でプレミアリーグに帰ってくることができるのか、注目が集まる。

レスターに勝利を収めたリーズのサポーター[写真]=Getty images