吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、藤原道長を演じる柄本佑に注目が集まっている。2月18日に放送された第7回「おかしきことこそ」では、“自分は振られた”と思っている道長が、ただただまひろ(吉高)を見つめる場面も。隠しきれない色気で視聴者をくぎ付けにし、「#光る君へ」がトレンド1位に躍り出た。(以下、ネタバレがあります)

【写真】切ない…見つめ合う吉高由里子“まひろ”と柄本佑“道長”

■道長、まひろのピンチに駆けつける

源氏物語」を生み出した平安時代の女流作家・紫式部の人生を描く「光る君へ」。人気脚本家・大石静氏が脚本を務め、主人公・紫式部こと“まひろ”を吉高が演じる。そして、紫式部の生涯の“ソウルメート”となっていく藤原道長を柄本が演じている。

漢詩の会のあと、まひろに情熱的な恋文を送った道長。一方まひろは、母を殺した“ミチカネ”が道長の兄・道兼(玉置玲央)だと知ってしまい、「私は道長さまから遠ざからねばならない」と、心に決めた。

道長への思いを断ち切るため「何かをしなければ」と散楽用の“笑える話”を考え始めたまひろ。演目は大評判となったが、ネタにされた右大臣家の武者らが乱入し、大騒ぎに。そこに駆けつけたのが、道長だった。

柄本佑“道長”まなざしに込めた思い

その直前、従者の百舌彦(本多力)に「まひろさまにお届けした文…あれは要するに、駄目だったんでございますか」と尋ねられ、「振られた!」と遠い目をして答えていた道長。だが、乱闘の場にまひろを見つけると馬から降り、まひろの手をとって安全な場所へと逃げ込んだ。

「(散楽の演目を)私が考えたの」というまひろに、道長は「俺たちを笑いものにする散楽をか…そうか」と静かに語り掛け、ふと優しい表情になって一歩あゆみ寄り「俺も見たかったな」と、まひろを見つめた。互いの間にはミチカネを巡る複雑な事情が横たわっていて、恋文の返事もこなかった。それでもせめて、今この瞬間はただ見つめ合っていたい。そんな道長の切ない思いが伝わる無言の時間が流れた。

第6回の“漢詩の会”でも、道長がまひろを無言で見つめるシーンがあった。今回も、複雑な思いとその奥にある恋心をまなざしで表現した柄本の演技に、視聴者からは「柄本さんの色気がすごい!」「道長とまひろの場面、色気がどんどん増してきてる」「柄本道長の色気にすっかりまいってる。こんなに色気のある俳優さんだったとは…」の声が飛び交った。

■“ライバル”倫子も参入…三角関係のゆくえは

また、第7回では道長が公任(町田啓太)、斉信(金田哲)、急きょ参加の直秀(毎熊克哉)とポロに似た球技“打きゅう”を楽しむ場面も描かれた。

迷いながらも会場に現れたまひろは、さっそうと馬を駆って“打きゅう”を楽しむ道長をどうしても目で追ってしまう。道長のほうも、ちらちらとまひろを気にしている。互いに意識せずにいられない2人に、視聴者からも「少女漫画みたい!」の声が上がった。

だが“打きゅう”の試合後、まひろは公任らがまひろについて「あれは地味でつまらぬ」「あれはないな」と“品定め”し、「女こそ家柄が大事だ。そうでなければ意味がない」と話しているのを物陰で聞いてしまい、ショック。再び道長との立場の違いを思い知らされ、道長からの恋文を燃やしたのだった――。

互いに引かれ合いながらも、恋しい気持ちだけでは乗り越えられない障害に阻まれたまひろと道長。そんな2人に、視聴者からも「10代の女の子にこの恋はきつすぎる」「まひろと道長が結ばれる世界線も見たい…」の声が高まっている。

一方で、左大臣家の娘で家柄も申し分ない倫子(黒木華)が“打きゅう”の会で道長を見つめているような描写も。2月25日(日)放送の第8回「招かれざる者」の予告でも、頬を紅潮させ「道長さま…」とうっとりつぶやく倫子の姿が確認できる。もどかしい道長とまひろの関係に加え、倫子も加わっての三角関係はどう発展していくのだろうか。

柄本佑“道長”/「光る君へ」第4回より (C)NHK