ブンデスリーガ第23節が24日に行われ、バイエルンライプツィヒが対戦した。

 レヴァークーゼンとの首位攻防戦を皮切りに、2015年以来9年ぶりの公式戦3連敗を喫したバイエルン。首位とのポイント差が「8」まで広がり、12連覇に黄色信号が灯ると、現地時間21日にはトーマス・トゥヘル監督の今シーズン限りでの退任が発表された。クラブ全体が混迷に陥る中、今節ホームに迎えるのは5位ライプツィヒ。昨年10月に行われた前回対戦では2-2のドローゲームを演じている。

 開始早々の5分、バイエルンは右に開いたトーマス・ミュラーが起点を作り中央のハリー・ケインへ展開。そのまま左サイドにボールが渡ると、ラファエル・ゲレイロの斜めのクロスにケインが頭で合わせたが、GKヤニス・ブラスヴィヒの好セーブと左ポストに阻まれ決定機を生かすことができず。バイエルンがやや押し気味に試合を進める中、ライプツィヒはなかなか得意の鋭い攻撃を繰り出すことができない。20分にはシャビシモンズがボックス手前からミドルシュートを放ったが枠の左へ外れた。

 互いに大きなチャンスを作れぬまま迎えた34分、バイエルンは中央をドリブルで持ち上がったジャマル・ムシアラが相手DFラインの背後へ絶妙なスルーパスを供給。このボールにレロイ・サネが抜け出すも、タイミング良く距離を詰めたGKブラスヴィヒの対応に阻まれシュートをを放つことができない。42分にはアレクサンダル・パヴロヴィッチの浮き玉パスをミュラーが頭で繋ぎ、最後はケインがオーバーヘッドを狙ったがシュートはGKの正面を突いた。

 スコアレスで迎えた後半、序盤はライプツィヒがチャンスを作る。53分、シャビシモンズが左からカットインすると、パスを受けたアマドゥ・ハイダラが右足を振り抜くもGKマヌエル・ノイアーセーブ。直後には左CKにモハメド・シマカンが合わせたがシュートは惜しくも枠を外れた。すると56分、バイエルンはバイタルエリア中央でボールを持ったムシアラがボックス内へスルーパスを供給。抜け出したケインがゴール右下隅に突き刺し先制に成功した。

 1点ビハインドライプツィヒは61分に決定機。ルーズボールを拾ったベンヤミン・シェシュコが巧みなファーストタッチで相手DFラインの背後を突き至近距離からシュートを放ったが、GKノイアーが驚異的な反応を見せ得点を許さない。70分には敵陣左サイドでダヴィド・ラウムからダニ・オルモへと繋ぎ、最後はボックス内のシェシュコがシュート。レオン・ゴレツカに当たったボールがゴールに吸い込まれ、ライプツィヒが試合を振り出しに戻した。

 追い付かれたバイエルンは80分、ジョシュア・キミッヒの右からのクロスをゴレツカが頭で逸らし、最後はケインがヘディングシュートを放ったが枠を捉えることができない。1-1のまま試合終了かと思われた90+1分、途中出場のエリックマキシム・チュポ・モティングが後方からのロングフィードを収めると、浮き玉のパスをケインダイレクトボレーで叩き込み、バイエルンが土壇場で勝ち越しに成功した。

 試合はこのまま2-1で終了し、バイエルンが公式戦4試合ぶりの白星を手にした。次節、バイエルン3月1日にアウェイでフライブルクと、ライプツィヒは2日にホームでボーフムと対戦する。

【スコア】
バイエルン 2-1 ライプツィヒ

【得点者】
1-0 56分 ハリー・ケインバイエルン
1-1 70分 ベンヤミン・シェシュコ(ライプツィヒ
2-1 90+1分 ハリー・ケインバイエルン

【動画】終了間際に勝ち越し! バイエルンケインの2発でライプツィヒ撃破
バイエルンがライプツィヒ撃破で公式戦4試合ぶり白星 [写真]=Getty Images