ドジャースの一員となって連日のように話題を提供している大谷。(C)Getty Images

 今オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を結び、プロスポーツ史上最高額のアスリートとなった大谷翔平。現球界で唯一無二の二刀流で成功を掴み、投打で違いを生み出せる彼を「史上最高の野球選手」と呼ぶ声は小さくない。

 では、「アスリート」としてはどうか。この疑問が一部で話題を呼んでいる。発端となったのは、現地時間2月23日MLB公式メディア『MLB Network』のアナリストであるショーン・ケーシー氏が自身の公式X(旧ツイッター)で行った投稿だ。

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「ショウヘイ・オオタニは史上最高のアスリートになるか?」

 通算130本塁打を放った元メジャーリーガーでもあるケーシー氏の問いかけには、ありとあらゆる意見が殺到。そのなかで意外とも言える指摘をしたのは、大谷の古巣であるエンゼルスの専門サイト『Angels Win』だった。

 ケーシー氏の投稿を引用する形で返答した同サイトは、「ショウヘイ・オオタニは間違いなく偉大な野球選手だが、史上最高のアスリートとしてはボー・ジャクソンには及ばない」と断言。かつて野球とアメリカン・フットボールの両方で活躍した“偉人”の名を挙げ、「ボーが野球とともに取り組んでいたのは、野球よりも遥かにフィジカルなスポーツだ」と強調した。

 率直な意見ではある。だが、大谷が昨季まで6年間在籍したエンゼルスの専門サイトから飛んだ思わぬ意見には、「偏見だ」「それはオオタニを失った負け惜しみだ」「両者を比較するのは難しいが、簡単な数字を見るだけでもオオタニがいかに優れているかは分かるはずだ」「ボーはたしかに優れたアスリートだった。しかし、オオタニの偉大さは無視できない。MLBの歴史で彼と同じことをした選手はいない」といった反論が殺到した。

 何気ない投稿が大きな議論を呼び起こす。これも、大谷が歴史的なアスリートである証左と言えるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平は「史上最高のアスリートではない」 エ軍専門サイトの“異論”に批判噴出「オオタニの偉大さは無視できない」