女子SPA!で2024年1月に公開された記事のなかから、ランキングトップ10入りした記事を紹介します。(初公開日は2024年1月21日 記事は取材時の状況)


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みなさんこんにちは、ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。厳しい寒さをしのぐ、ダウンジャケットやダウンコート。多くの人が一枚は持っている定番アウターですが、近年デザインに大きな変化が訪れているのをご存知ですか?



画像:WEAR



5年以上ダウンを買い替えていない方はもしかすると、気づかぬうちダウンコートスタイルがオバ見えしちゃっているかも……! そこで今回は、オバ見え確定のダウンコートと若見えするダウンコートの特徴をご紹介いたします。


◆着太り防止や、スタイルアップできる形に進化
ダウンコートのデザインは、近年一気に変化しています。それまでは、スタンダードなデザインを踏襲する商品が多く、変わったデザインだったとしても襟のデザインやウエストマークがあるかどうかなどでしたね。


ところがこの2~3年で、着太り防止や、スタイルアップ効果のあるもの、ミニ丈ボトムスのトレンドに似合うダウンコートなどが増えています。そうなると、これまでの定番だったダウンコートのデザインが急に古臭く見えてしまうのです。


◆オバ見えするダウンの特徴はこれ!
では、どんなデザインが古く見えるのか。まず、フードにファーがついたデザインは昔の定番スタイルだったのに対し、今ではあまり見かけません(もちろん定番なので存在はしていますが、主流ではないです)。



また、シームステッチ(中綿の位置を固定する縫い目)が横線タイプのもの、中綿のボリュームが多い、裾がすぼまっていて前を閉めると樽のようなシルエットになるもの。これらの要素がすべて合わさっていると、古臭い印象だけでなく着膨れを起こす可能性も高いです。


とくに大人世代はダウンコートに黒かベージュを活用する方が多いのですが、くすんだベージュのダウンコートは黒よりもオバ見え要素が強くなるので色選びにも注意しましょう。


◆例えばレイヤード風のダウンで着膨れ防止
では、今大人世代が着ていても違和感のない若見えダウンとはどのようなものか。さまざまなデザインのダウンコート、ダウンジャケットがありますが、個人的におすすめしたいのはレイヤード風のダウンジャケットです。



レイヤード風ダウンジャケットとは、同素材のベストがセットになったものや、ボア素材×キルティングの異素材ダウンジャケットなど、一見すると複雑な重ね着をしているように見えるダウンジャケットのことです。近年一気に増えたデザインですが、実はシンプルなデザインに比べると着膨れ防止効果があります


◆トレンドのデザインを取り入れることで若々しく
この他、フードなし、立ち襟デザイン、シームステッチは縦線、キルティング風もしくはシームレスなどスッキリシャープに見えるデザインもおすすめ。シルエットもAラインやテントラインといった裾広がりのシルエットがトレンドです。


このように従来のダウンコートのようなデザインと一線を画したトレンドのデザインを取り入れることで若々しく見えます。


◆定番デザインを選ぶならシルエットとフードに注目
流行のデザインを取り入れれば簡単に若見えは可能です。ですが、みなさんの想像の通り、トレンドを追求したデザインのダウンコート・ダウンジャケットは流行が過ぎればそれもまた古く見えます。もし長く愛用したい、定番デザインで若見えさせたいという時は、フードのボリューム感とダウンコートのシルエットに注目を。


フードは立ち上がりにボリュームがあると横から見た時のシルエットが美しくなります。シルエットは、あまりボディにピッタリとフィットするよりも、ほど良くオーバーサイズなシルエットがベストでしょう。ロング丈のダウンコートを選ぶ場合はシンプルなIラインシルエットが息の長い相棒となりそうです。


ぜひこれらのポイントを参考に真冬を乗り越える素敵なダウンコート・ダウンジャケットをゲットしてみてくださいね。


<文&イラスト/角佑宇子>


【角 佑宇子】(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105