WOWOWでは、2023年6月より上演された舞台『パラサイト』を4月に放送・配信することが決定した。

2019年に韓国で公開され、第92回アカデミー賞で非英語作品として史上初の作品賞受賞のほか計4部門受賞という快挙を成し遂げた、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化。2023年に東京・大阪で上演された話題作を放送。

日本版の舞台は、1990年代の関西。地上にありながら地下のように日が差さないトタン屋根の集落で暮らす金田家が、高台の豪邸で暮らす永井家に寄生 (パラサイト)していく物語。本作で台本と演出を手掛けるのは、映画『愛を乞うひと』、舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などで知られる脚本・演出家の鄭義信。出演は、半地下に暮らす金田家の夫婦役を古田新太、江口のりこ、その息子と娘役を宮沢氷魚、伊藤沙莉が演じ、一方、裕福な永井家の夫婦役を山内圭哉、真木よう子、その娘役を恒松祐里、家政婦役をキムラ緑子が演じるほか、オリジナルの登場人物としてみのすけが出演。個性と実力を兼ね備えた豪華キャストが顔をそろえた。

舞台『パラサイト』舞台写真       撮影:細野晋司

舞台『パラサイト』舞台写真       撮影:細野晋司

世界で称賛の嵐を巻き起こした映画を原作とした、先が読めないもうひとつの“半地下の家族”の物語。舞台版ならではのラストを楽しみにしよう。

【ストーリー】
堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中日が差さず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内制手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方、対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子・賢太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は、妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師として永井家でアルバイトを始める。また、賢太郎のアートセラピーの教師となった美姫は、慎太郎の運転手 や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に文平と妻の福子(江口のりこ)が入り込み、こうして一家は永井家に寄生していくが……。

 

舞台『パラサイト』舞台写真