ソニー・ピクチャーズが、ザ・ビートルズのメンバー4人を題材にした個別の伝記映画4本を製作することになったと、米Deadlineが報じている。

ミュージシャンの伝記映画といえば、「ボヘミアン・ラプソティ」の大ヒットをきっかけにブームとなっているものの、人気バンドの各メンバーを単独で映画化するのは史上初の試み。しかも、単独映画でありながら、アメコミ映画のように、それぞれの主人公が別の作品にも登場する「ビートルズユニバース」形式になるという。主要なイベントに関しては、4つの異なる視点から描かれることになりそうだ。

この企画を立ちあげたのは「1917 命をかけた伝令」「007 スカイフォール」のサム・メンデス監督。ポール・マッカートニーリンゴ・スター、そしてジョン・レノンジョージ・ハリスンの遺族からの全面的な支援を得ている。

メンデス監督のパートナーであるプロデューサーのピッパ・ハリスは、「このプロジェクトはサムが1年ほど前に思いついたアイデアから生まれたものです」と説明。「ポール・マッカートニーリンゴ・スター、そしてショーンレノンオリビア・ハリスンが、彼と話すやいなや、とてつもなく温かく、熱意を持って応えてくれたことは、サムのクリエイティブな才能と説得力の証といえます」

ハリウッドでは争奪戦の末、ソニー・ピクチャーズが獲得。メンデス監督が全4作品でメガホンをとり、自身の製作会社であるニール・ストリート・プロダクションがプロデュースを行う。現在は脚本家を探している最中で、2027年の劇場公開を目指しているという。

伝記映画4本を同時製作 Photo by John Pratt/Keystone/Getty Images