原田泰造が主演を務めるドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)の第8話が2月24日に放送された。誠(原田)と翔(城桧吏)が祭りに行って、心通わすようすが感動を呼んだ。(以下、作品のネタバレを含みます)

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■偏見だらけの“おっさん”が古い常識のアップデートに奮闘

同作は、練馬ジムの同名漫画が原作のホームコメディー。「男は男らしくあるべき!」という古い価値観を持つ沖田誠(原田)は、家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのない言動で会社の部下からも敬遠されている。

そんな偏見だらけの“おっさん”である誠に、二回り以上年下のゲイの友達ができたことで、これまでの古い常識がアップデートされていく。愛する家族のため、そして周囲の愛すべき仲間たちのため、誠の奮闘劇が始まる。

物語を導くゲイの青年・五十嵐大地をFANTASTICS・中島颯太が演じる他、誠の息子でアップデートのきっかけとなる一言を誠にぶつける息子・沖田翔役を城桧吏が、デリカシーのない誠に反発する大学生の娘・沖田萌役を大原梓が務める。

また、昭和世代からは大地の母親・五十嵐美穂子役に松下由樹、堅苦しい夫を半ば諦めていた妻・沖田美香役に富田靖子と演技派2人がそろい、大人の女性目線からも昭和のダメオヤジを叱咤(しった)激励する。

■誠と翔は大地とお祭りに行くことに

昭和生まれの51才・沖田誠はそのデリカシーのない言動のせいで家族や会社の部下たち、さらには愛犬のカルロス(こまち)にまで嫌われていた。ある日、誠は引きこもっている息子・翔の部屋にいる五十嵐大地がゲイであることを知り、思わず翔の部屋に入って大地を否定してしまう。そんな誠に対して、翔は「僕は…お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」と冷たく言い放つ。

家族のために頑張ってきたつもりの誠だったが、何をどうすればいいのかすら分からない。そんな苦悩を抱える誠に大地が声を掛け、大地との交流によって誠は意識を変える決心をする。

翔(城桧吏)が抱えてきた悩みを知った誠(原田泰造)。不用意な言葉で翔を怒らせてしまうが、翔はずっと抱えてきたいら立ちを父にぶつけてしまったことを反省していた。

そんな翔を大地(中島颯太)は秋祭りに誘い、仲直りをした誠も一緒に祭りに行くことに。翔は萌の花柄のかわいい浴衣を、誠も辛子色のかっこいい浴衣を着て出掛ける。

■翔は素直に自分が欲しいものを伝える

祭りを楽しんだ後、翔が誠に「帰る?」と聞くと、誠はもうちょっとだけいいか?と言って、一度行った射的へと翔とともに行く。欲しいものがあるのかと翔が聞くと、翔が欲しいものだという誠。誠が翔の欲しそうな物を迷っていると、翔は自分で取ると言い、「あれが欲しい」とおもちゃのネックレスを指差す。

射的をやったことがない翔に誠が教えながら、翔はネックレスを狙う。翔は数発狙っても落とせないでいたが、とうとうネックレスを落とせる。キラキラとかわいいネックレスをもらってうれしそうな翔。

ネックレスを箱から出して、翔は「かわいい」と満足そうに言う。「お父さんがやろう」と言って、誠が翔にネックレスをつけてやる。ネックレスをつけた翔が誠に向き直ると、誠は「うん、似合ってる。金メダルみたいでいいぞ」と褒める。翔は戸惑って「お父さん、褒めるの下手だね」と言って2人で笑い合うと、ちょうどその時華やかな花火が上がるのだった。

翔と誠が和解して心の距離が縮まり、翔が好きなものを好きという姿に心からうれしさが込み上げた。

◆構成・文=牧島史佳

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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」第8話より