リリーフとして期待されている藤浪。オリオールズで見せたパフォーマンスを維持できれば評価は上がっていくはずだ(C)Getty Images

 低迷からの脱却を目指すメッツに対し、地元メディアが藤浪晋太郎リリーフ陣のキーマンに挙げている。

 現地時間2月24日(日本時間25日)、『SNY』がメッツ投手陣についての特集記事を配信。藤浪とホルヘ・ロペスの新加入2人に対し、「Xファクター(成功に必要となる存在)になり得る」と評しながら、「メッツブルペンは思ったより良いが、シンタロウ・フジナミとホルヘ・ロペスが、リリーフ陣のクオリティを決める存在となり得る」と見通している。

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 メッツは昨季、それまでクローザーを務めていたエドウィン・ディアスが3月のワールド・ベースボール・クラシックプエルトリコ代表として出場した際に右膝を負傷。2023シーズンはリハビリに専念することとなり、守護神の不在もチーム低迷の原因の1つとなった。

 ディアスは今春のキャンプ参加も伝えられ、2024シーズンでの復帰へと向かっており、同メディアは「ディアスという実績のあるリリーバーが戻るため、ブルペンの他のメンバーもがステップアップする必要がある」と主張。

 その上で、他のリリーフ投手に加え、新戦力の2人にも期待を寄せており、同メディアは藤浪に対し、「メッツでのフジナミが活躍するためには、昨シーズンのような先発とリリーフハイブリッドではなく、フルタイムでリリーフ起用が望ましいだろう」と見通している。

 さらに「速球は時速163キロにも達する」など、ポテンシャルを称えるとともに、「フジナミにとって今後の鍵は、自分の投球がどこへ行くのかを知ることだろう」と制球が課題であると指摘。「昨シーズン、アスレチックスでは49.1イニングで打者9人あたり5.5四球を与えたが、オリオールズではその率が9人あたり4.6個に下がった」と振り返っている。

 また、「フジナミとロペスが苦戦したとしたら、メッツブルペンのレベルはそれほど変わらないだろう」と予想。続けて、「しかし、2人のうちのどちらか、あるいは両方が優秀であれば、メッツはインパクトのある投手を後半イニングに加えることになり、ブルペンのポテンシャルを劇的に高めるだろう」と見解を示している。

 メジャー2年目、新天地の地元メディアからも注目を集める藤浪。はやくもその右腕には、チーム浮上の原動力となることへの大きな期待が寄せられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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