TVアニメ「ゆびさきと恋々」(毎週土曜夜22:30-23:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラスTVerHuluほかで配信)の第8話が2月24日に放送された。逸臣に一途に恋をするエマと、そんなエマを高校から思い続ける心。3人が共に過ごした高校時代のエピソードに注目が集まった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】雪(CV:諸星すみれ)のおでこに自身のおでこをくっつける逸臣(CV:宮崎遊)

■TVアニメ「ゆびさきと恋々」とは

ゆびさきと恋々」は、「月刊デザート」(講談社)にて連載中の、森下suuによる同名漫画のアニメ化作品。聴覚障がいのある女の子・雪と世界を旅する大学の先輩・逸臣のピュアラブストーリーがSNSを中心に反響を呼び、累計発行部数380万部突破(電子含む)、「第11回ananマンガ大賞」「このマンガがすごい!2021」などの数々の賞にランクインしている。

アニメーション制作を亜細亜堂が手がけ、監督・絵コンテを村野佑太、キャラクターデザインを酒井香澄、音楽を橋本由香利が担当。糸瀬雪役は諸星すみれ、波岐逸臣役は宮崎遊が務める。

■逸臣×エマ×心の高校時代が明らかに

逸臣の高校の同級生である心(CV:畠中祐)に「俺の彼女」と紹介してもらった雪。驚きながらも心が通してくれた部屋には、壁一面の棚にCDが飾られていた。その中で雪は猫が描かれたジャケットのCDが目に留まる。それは高校時代、心がエマ(CV:東山奈央)にもらったものだった。

ゆびさきと恋々」第8話では、逸臣、エマ、心が仲良くなった経緯が明らかに。心が擦り切れるほど聴いたであろうノスタルジックなピアノ音楽が3人の青春時代を彩った。

転校生だった逸臣に一目惚れしたエマ。隣のクラスだった心はもともと2人とはそこまで関わりがなく、お昼休みに逸臣と屋上で顔を合わせる程度だった。しかしある日、心は逸臣を屋上まで探しにきたエマと知り合う。当時、エマはあまり友達と上手くいかず、孤立気味だった。それでも無理して周りに自分を合わせることなく、一人で堂々としていたエマ。見た目の可愛さはもちろんだけど、心はそういうエマの強さに惹かれたのかもしれない。

そこから逸臣も含め、お昼休みや放課後に一緒に行動することが多くなった3人。その間もエマは何度も逸臣に告白してはフラれていた。そんなエマに思いを募らせていく心はある時、逸臣になぜエマと付き合わないのかと問いただす。すると、返ってきたのは「そういうのはいいんだよ 今は」という言葉。

その“今”が終わったら、きっと逸臣はエマと付き合う。どれだけエマを好きでいても逸臣には叶わない。そう思った心は自分の気持ちに蓋をし、エマが何でも相談できる友達に徹してきた。

■エマを一途に思う心に応援の声続出

諦めるために作った彼女にエマとの関係を疑われ、本人の目の前で「エマだけは死んでも好きにならない」と嘘をついたこともある心。それほど、切ない思いでエマの恋を見守ってきただけに、前のめりに雪を愛す逸臣の姿に驚くと同時に複雑な心境を抱く。

そんな心から「逸君のこと 好きなんだ?」と聞かれ、今まで伝え忘れていた「好き」という言葉を逸臣に手話で伝えた雪。手話が分からずとも雪が逸臣を思う気持ちが伝わってきて、心は「良かったじゃん 逸君」と2人を祝福する。心にとって、エマだけではなく逸臣も大切な友達。どちらも大切だからこそ、苦しいのだ。

心は逸臣に「エマには俺から話しとく」と言って、後日自分の美容室にエマを呼び出す。エマを傷つけずに伝える方法を頭で必死に探る心だが、一向に言葉が浮かばない。そうしているうちに施術が終わり、エマはツヤツヤになった自分の髪を見て真っ先に「逸君 気付いてくれるかな~?」と逸臣の名前を口にする。口数は少ないけれど、誰よりも優しい心はそんなエマに真実を告げることはできなかった。

視聴者からは「どうかどうか、心ちゃんの想いがエマちゃんに届きますように」「心ちゃん!!!ほんと優しい!!絶対報われて!!!」「エマを支えられるのは心ちゃんしかいないんだから応援してるよ」と、自分の気持ちを差し置いてエマを気遣う心を応援する声が続出。

一方、雪は新学期を迎え、2年生になった。付き合ってから初めて学校で逸臣と顔を合わせる雪。途中、桜志がパン屋で友達とはしゃぐ姿があったが、エマと同じく彼もまた2人が恋人になったことを知らない。そんな二人に対し、視聴者からは「桜志くんを思うと心がキリキリする」「エマちゃんもいいコだから心配になる」との声が上がっていた。

◆文=苫とり子

テレビアニメ「ゆびさきと恋々」第8話が放送/(C)森下suu・講談社/ゆびさきと恋々製作委員会