ロシア軍の希少な車両が撃破されたようです。

建物内にまで侵入する自爆型ドローン

ウクライナ国防省は2024年2月21日ロシア軍の兵器が格納されている倉庫を発見し、ドローンで破壊したと発表。その映像も公開しました。

公開された映像では、カメラを搭載した自爆型ドローンが、倉庫の入口から建物内に侵入。留め置かれている車両に次々と突入して破壊していく様子が収められています。建物内でも正確に狙いをつけてからドローンを突入させており、ウクライナ軍のドローンオペレーターの技量の高さが伺えます。

ウクライナ国防省は一連の攻撃で、「ターミネーター」戦車支援戦闘車、T-72戦車、BMP-3歩兵戦闘車、トラックや対空砲を破壊したとしています。

中でも「ターミネーター」戦車支援戦闘車は、貴重なロシア軍の新兵器です。同車は戦車を援護しながら歩兵掃討などを行うことを目的に開発され、30mm機関砲や9M120-1「アターカ」対戦車ミサイル30mm自動擲弾銃、7.62mm機銃を装備しています。ただ生産数は少なく、わずかな配備にとどまっています。

T-72戦車は屋外で攻撃を受けた車両もあり、砲塔上部にドローンや対戦車ミサイルなどのトップアタック(上方からの攻撃)対策とみられる屋根が設置されているのが映像から確認できますが、それにもかかわらず撃破されてしまったようです。

ロシアの「ターミネーター」(画像:ロシア国防省)。