今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『市販の圧力鍋の圧力が低すぎるので本当の高圧で調理してみた結果』というラムダ技術部さんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

肉じゃがは何気圧で作りますか?


 突然ですが、日ごろ皆さんは肉じゃがを「何気圧」で作っているでしょうか。
 普通に肉じゃがを作る場合、天気予報で見るような「1013hPa前後の大気圧(約1気圧)」になるそうです。

 この1気圧で肉じゃがを作ると水が100℃で沸騰してしまうので、鍋の温度を100℃以上にすることができません。

 そのため、食材に熱が伝わるのが遅く、煮込み時間をケチったりするとジャガイモニンジンのような根菜類が硬いままになってしまいます。

 そんな時に活躍するのが「圧力鍋」です。これを使うと1気圧よりも高い気圧で調理することが可能。つまり100℃以上で煮込めるようになるため、短い時間で味を染みこませて柔らかく作ることができます。

今回、ラムダ技術部さんが用意した一般的な圧力鍋は約1.65気圧。この気圧の場合、水の沸点は114

 しかし、一般的な圧力鍋の圧力はあまり高くないと、ラムダ技術部さんは考えます。

もっと高圧であれば「もっともっと味が染みこんで柔らかくなるのでは?」と考察

 ラムダ技術部さんが参考にした書物では、圧力鍋の1.65気圧は低い扱いされているようなので、今回は「もっと高い本当の高圧で煮込んだらどうなるのか?」という知的探求心を追い求めることになりました。

 今回、超ハイスペック圧力鍋を用意したラムダ技術部さん。

 普通の圧力鍋には安全弁が付いていて、絶対に一定の圧力以上には上がらない様になっているのですが、今回用意した圧力鍋には安全弁がないのでいくらでも圧力を上げることができるそうです。(容器の耐久力には限度があります)

 そんな超ハイスペック圧力鍋を使って、肉じゃがを作ります。

圧力鍋は安全に正しく使用しましょう。使い方を間違えると大きなけがにつながることがあります

 手始めに10気圧で煮込んでみます。この場合、最大180℃で煮込めるようになります。

 まずは一般的な下処理を済ませて肉じゃがの準備を進めます。

 それらの具材を内鍋に移してみりんや醤油を入れたら蓋をして外側容器に格納します。

 周りを油で満たして温めていきます。計算すると180℃の時に水が蒸発しようとする力が約10気圧なので、圧力鍋を180℃まで加熱します。

自動で温度管理する装置を用意しなかったので、付きっ切りで火加減を調整

 180℃になったら10分ほど温度をキープします。しかし、問題が発生。油部分からはみ出ている上部分があまり温まっておらず内部が180℃になっていない可能性が出てきました。なので、もうしばらく180℃を保ち続けて様子を見ます。

 しっかり温まったら、100℃以下になるまで冷やして中身を取り出します。

 完成したのがコチラ。汁の色が普段の肉じゃがに比べて濃い気がします。触ってみると、超柔らかいとのこと。あまりにも煮詰まりすぎてジャガイモニンジンなのか判別できないそうです。

 豚バラは勝手にちぎれるし、間違いなく味は染みているそうですが「何事にも限度というものがありますよね。ここまでいくと食った感がないというのが正直な感想。豚バラはパサパサで普通に美味しくない」とのこと。

 さすがに10気圧は高すぎたとのことで、次は5気圧でチャレンジすることに。今回は151で鍋を温めます。

 5気圧で出来上がった肉じゃががコチラ。10気圧の肉じゃがとは打って変わって、私たちが知っている肉じゃがの見た目をしています。

 「ジャガイモニンジンも柔らかいしちゃんと美味しい」とのこと。しかし、豚バラに問題が発覚。先ほどと同じくパサパサになってしまったようです。

 まだ気圧が高かったようなので、次は約2気圧でチャレンジします。温度は120℃で鍋を温めます。

 出来上がったのがコチラ。「根菜類もそん色なく柔らかく、豚バラもちゃんと脂がのっていて美味しい」とのこと。

 ラムダ技術部さんの実験の結果、肉じゃがを煮込む際は「2気圧」が最適だと分かりました。そんな肉じゃが作りを映像で確認したい方は、ぜひ動画をご視聴ください!

視聴者のコメント

5気圧の肉じゃがなんて言葉人生ではじめて聞いたわw
わかるかこんなん
聞いたことない食レポ
化学系の実験室の様相だ・・・
世の中の主婦はこうやって時短レシピを・・・?


▼動画はこちらから視聴できます▼

『市販の圧力鍋の圧力が低すぎるので本当の高圧で調理してみた結果』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm43326018

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