チェルシーはまたしても国内カップ戦決勝で勝利を収めることはできなかった。

 カラバオ・カップ(EFLカップ)決勝が25日に行われ、チェルシーリヴァプールと対戦。両チームともにオフサイドで得点が認められないなど、チャンスをものにすることができず、90分が終了。延長戦に突入すると、118分にCKからフィルジル・ファン・ダイクに決勝点を許し、0-1で敗れた。

 2シーズン前の同大会決勝でも、チェルシーリヴァプールトロフィーを懸けて争い、試合は延長戦も含めて120分間をスコアレスで終え、PK戦に突入。手に汗握るようなPK戦の中、11-10でリヴァプールが優勝を果たしており、チェルシーにとってはリベンジのチャンスとなったが、またしても準優勝に終わった。

 この結果、イギリスメディア『Squawka』によると、チェルシーは2019年のEFLカップ、2020年のFAカップ、2021年のFAカップ、2022年のEFLカップ、2022年のFAカップに続いて今大会も敗れたことで、イングランドサッカー史上初の国内カップ戦決勝で6連敗を喫したチームとなった。

 また、マウリシオ・ポチェッティーノ監督にとっても、サウサンプトントッテナムチェルシーで通算388試合を指揮しているものの、イングランドサッカー界で初のタイトル獲得とはならなかった。

 2020-21シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)優勝、翌年にはUEFAスーパーカップFIFAクラブワールドカップで優勝を果たしているチェルシー。しかし、最後にプレミアリーグを制したのは2016-17シーズンとなるなど、国内では近年あまり結果を残すことができていない。

 2022年5月にオーナーが交代し、リーグ戦では12位に終わった昨季に続いて今季も暫定11位と不振に陥っているなか、訪れた新体制初のタイトル獲得のチャンスだったが、またしても国内カップ戦の優勝にはあと一歩及ばない結果に終わってしまった。

ハイライト動画】チェルシーvsリヴァプール
準優勝に終わったチェルシー [写真]=Getty Images