こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。


筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1000件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。


国税庁発表の男性平均年収は563万円



写真はイメージです(以下同じ)



さて、国税庁発表の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均年収は563万円という結果になっていました。


意外と高いと思った人も多いかもしれませんが、平均値と中央値は別もの。極論ですが年収1億円が1人と年収300万円が9人、この合計10人の平均年収は1270万円になるわけで、平均値にとらわれすぎていると世のマジョリティの実情は見えにくくなってしまいます。


今回のご相談者である愛美さん(仮名・32歳)は、30歳になってから婚活をはじめたものの、なかなかいい男性にめぐり逢えず、どうしたらいいのかというご相談でした。


※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。


◆“普通の条件”にまで妥協している
愛美さんはかわいらしい顔立ちで、実年齢を聞かなければ20代に見える若々しい見た目。エイジズムやルッキズムの問題はありますが、事実として婚活市場では見た目の美しさや若さはストロングポイントになります。


「でもこの間、婚活アプリで知り合った同世代の男性にフラれてしまったんです。しかも同じようなケースが何度か続いていて……。自分で言うのもなんですが学生時代から恋愛経験は豊富で、コクられて付き合うことのほうが多かったので、婚活がこんなに苦戦するとは思ってもいませんでした」


婚活を始めた当初は、年収800万円以上といった高収入男性にターゲットを絞っていたそうですが、愛美さんいわく「今はちゃんと現実を知って妥協している」とのこと。


「男性の平均年収が500万円台ということは知っていましたから、平均以下でもいいやと妥協するようになって、今は結婚相手の条件は年収400万円以上にしています。あとは、年齢はできれば同世代がいいけど、顔とかの見た目は普通以上で清潔感があるならそれでよくて、性格も普通にやさしくて会話が楽しい人ならそれ以上は求めないようにしているんです。こうやって妥協しているのに、条件に当てはまる男性とマッチングしても、フラれてしまったり音信不通になったりするんですよね。けっこう“普通の条件”にまで妥協しているのに、どうしてうまくいかないんでしょうか?」


◆まず同世代の年収のリアルを知るべき



愛美さんからのご相談に対し、筆者は彼女にきちんと“現実”を知ってもらうことが必要だと考え、残酷かもしれませんがストレートに次のようなことをお伝えしていきました。


愛美さんは確かに婚活開始当初よりも条件を妥協しているのでしょうが、率直に言って“妥協が追い付いていない”状態なのでしょう。


愛美さんがフラれてしまった【年収は400万円以上】・【年齢は同世代(30代前半)】・【見ためは普通以上】・【性格はやさしくて楽しい】という男性は、今の結婚市場においてランクが高めです。


男性全体の平均年収は500万円台でも、中央値の年収はもっと下がるでしょうし、さらにそのデータには40代、50代、60代の高収入の男性も含まれています。


そうやって考えると、愛美さんの同世代なら、年収300万円台という男性は非常に多いでしょうし、200万円台の男性だってたくさんいるはず。当然、同世代で高収入の男性も世の中にはいるでしょうが、そういう人ほど早々に結婚してすでに婚活市場にいないという場合が多いのです。


また年収400万円以上の独身男性がいたとしても、チャラくて遊びまわっているゲス男というケースもあるでしょうし、逆にコミュ障で性格に難アリというケースも考えられます。


◆3段階の審査が実はかなり高ハードル
愛美さんは3段階の条件を設けており、その審査する段階が増えるほど条件に一致する男性は激減していくもの。


彼女は第一段階の審査として、【年収は400万円以上】&【年齢は同世代(30代前半)】という条件を設けています。この時点で、婚活市場にいるかなりの男性をふるいにかけて落としていることになるでしょう。


そして第二段階は【見ためは普通以上】という条件の審査。これは普通未満の男性を切り捨てるということなので、さらに半数の男性を落とすことになります。


そこから第三段階の【性格はやさしくて楽しい】という審査も加わりますが、この条件も実はかなりハードルが高め。ゲス男性やコミュ障男性は除外するのは当然として、誠実で会話も盛り上げてくれるような男性は婚活市場では意外とレアなため、けっこうな高需要なわけです。よって、この条件でも半数以上の男性を切り捨てることになりかねません。


愛美さんは妥協しているつもりでも、実はこのように3段階のジャッジを行っているわけです。仮に各段階で2分の1の男性を落としていったとしたら、第三段階までの審査をクリアできるのは、たった“8人に1人”しかいない希少価値の高い男性ということになります。


◆“妥協が追い付いていない”ことを理解



筆者の話を聞いて愛美さんは、「“普通の条件”だと思っていたけど、私がフラれてきたのは、婚活市場で需要がすごくある高ランクに該当する男たちだったってことですか……」と落胆しつつも、“妥協が追い付いていない”ということを理解していただけました。


愛美さんは婚活市場の厳しさにショックを受けてはいたものの、「現実を見据えて改めて条件を考え直してみます」と前を向いてくれました。愛美さんが素敵な結婚ができるよう、応援しています。


<文/堺屋大地>


【堺屋大地】恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。



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