シント・トロイデンは26日、元日本代表FW岡崎慎司が2023-24シーズンをもって現役引退することを発表した。

 岡崎は1986年4月16日生まれの現在37歳。地元の宝塚ジュニアFCを経て滝川第二高校へ進学すると、主力として3度の全国高校サッカー選手権大会を経験し、2005年に清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせた。徐々に出場機会を増やすと、代名詞の“ダイビングヘッド”を武器に公式戦通算154試合の出場で49ゴール9アシストをマーク。2010年にはJ1リーグのベストイレブンに名を連ねた。

 2011年1月にシュトゥットガルトへ移籍しヨーロッパデビューを果たすと、2013年夏に加入したマインツでは前線の主軸として活躍。在籍した2シーズンで公式戦70試合に出場し29ゴール7アシストをマークした。2015年夏にはプレミアリーグ昇格初年度のレスターへ完全移籍で加入。イングランド人FWジェイミー・ヴァーディーと不動の2トップを形成すると、リーグ戦では5得点に留まったものの前線からのプレス等でチームを支え、“奇跡”とも謳われたリーグ優勝に大きく貢献した。

 レスターで4シーズンを過ごした後はマラガやウエスカ、FCカルタヘナなどスペインのクラブでプレーし、昨シーズンからはシント・トロイデンに所属。在籍2年目の今シーズンは負傷の影響もあり、ここまで公式戦7試合出場1ゴールという成績に留まっている。

 また、2008年10月にデビューを飾った日本代表では国際Aマッチ通算119試合に出場し、釜本邦茂氏、三浦知良(UDオリヴェイレンセ/ポルトガル)につぐ歴代3位の50ゴールをマーク。サムライブルーの“点取り屋”として3度のFIFAワールドカップ、2度のAFCアジアカップを経験した。

 今シーズン限りでピッチに別れを告げることとなった岡崎は、シント・トロイデンを通じて次のようなコメントを発表している。

「皆さんにご報告があります。今シーズン限りで引退する事に決めました。サッカー選手として今まで全力を尽くしてきたけど、気付いたら体がボロボロで、そして自然と自分に限界を感じました。このクラブに来た事、このクラブで引退を決意した事は運命だと感じています。シーズンが終わったら改めて引退について話が出来たらと思います。シーズン最後まで復帰を目指しながらチームに貢献できるよう頑張ります。応援してくれる人に正直でいたくて、クラブと話をして早くに発表させてもらいました。最後は自分を応援してくれた人の為にも頑張ります」

現役引退を発表した元日本代表FW岡崎慎司[写真提供]=シント・トロイデン