カナダ、バンクーバー島の海岸近くの国立公園のハイキングコースが海からあふれ出た「波の花(シーフォーム)」で覆われた。
ドクドクと鼓動をするかのようにうごめく薄汚れた白い泡は、まるで異世界のクリーチャーを彷彿とさせる。
波の花は海水に含まれる有機物が波の力によって撹拌され、空気を含んだ泡状になる現象のことで、強風と高波の影響により、大量の白い泡があたり一面を白く染め上げた。
バンクーバー島の西海岸近くにあるトフィーノの町とパシフィックリム国立公園では1月9日から11日にかけ、大量の白い泡に覆われた。
この泡の正体は「波の花」で、嵐による高波と強風の影響で海から流れ込んだものだ。国立公園の森の中にあるハイキングコースも泡に埋め尽くされていた。
その泡はドクドクとうごめいており、まるで異世界から来たクリーチャーのようだ。
この地域では毎年波の花が発生するそうで、地元では「西海岸の雪」として親しまれているというが、ここまで大量に発生するのは珍しいという。
ハイキング中に突然歩道が白い泡に埋め尽くされ、しかもそれがうごめいていたらちょっとびっくりするよね。
So would you venture down this sea foam covered trail? FYI it was chest deep in places! #tofino #ucluelet pic.twitter.com/Gk6cD6sgZp
— David McColm (@davidlmccolm) January 10, 2024
波の花とは?
波の花は、通常は波打ち際で見られる自然現象の一種で英語では「シーフォーム(海の泡)」という。
海水中のプランクトンや溶解性有機物(タンパク質、リグニン、脂質)が波によって砕波され、空気を含んだ泡となる。
この泡は、表面張力によって互いにくっつき、分解されにくいため白い泡を伴う波となる。海が荒れるとこの泡が飛び散り、あたり一面を埋め尽くすこともある。
海から発生した波の花は、基本的には人間にとって害はないとされているが、汚染物質を含んでいることもあるので、カナダの公園当局ではこの泡で遊ばないよう注意を呼び掛けている。
written by parumo
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