『映画 マイホームヒーロー』(3月8日公開)の「マイホームヒーローDAY〜ドラマと映画イッキ観イベント」が2月26日秋葉原UDXシアターで開催され、佐々木蔵之介齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、青山貴洋監督が登壇した。

【写真を見る】佐々木蔵之介&齋藤飛鳥。親子役の2人が仲良くトーク!

累計発行部数370万部を突破する同名コミックを連続ドラマに続いて映画化した本作。連続ドラマでは、どこにでもいる普通の父親、鳥栖哲雄が娘のDV彼氏を殺してしまう衝撃の場面から始まり、殺した彼氏が所属する半グレ組織から狙われる命懸けの騙し合いが展開。劇場版ではその7年後を舞台に、哲雄の壮絶な戦いの“完結編”が描かれる。

ドラマ、劇場版とボロボロになりながらピンチに立ち向かう哲雄を演じ続けてきた佐々木は、迷った時には必ず「漫画を読んで、原作に立ち返っていた。漫画がすべて引っ張っていってくれた」と原作へのリスペクトを胸に挑んだと回想。「ドラマのクランクイン初日に、タバコを投げられるシーンがあった。そこでも『漫画のこれをやってやろう』と思って、やりました」と原作の哲雄と同じポーズをしたとのこと。「(漫画の哲雄がここでは)右手でなにかを持っているとか、こうやってしゃがんでいるとか、寄せられるものは寄せようと思って。原作をコンテのようにしてやっていました」と明かした。

哲雄の娘で、劇場版では父親の罪に迫っていく警察官の零花を演じた齋藤は、劇場版で涙をあふれさせるシーンもある。齋藤は「零花ちゃんにとってもすごく大事なシーン。プレッシャーを感じました」と涙のシーンについて告白。「もともとアイドルをやっていて、たくさんお芝居をやってきたわけでもないので。現場にいらっしゃる皆さんも『こいつやれるのか』という気持ちも多分あったのと思うので、期待に応えらえるかなという心配もあって。思うままにやるしかないなと思ってやりました」と語る。すると青山監督は「飛鳥ちゃんは謙遜するタイプ」と目尻を下げつつ、「あの涙のところは、撮っていても自分自身で泣いてしまった。それくらい飛鳥ちゃんが思っているよりも、人に伝わるようなシーンになった」と齋藤の熱演は、現場のスタッフも引き込まれるものがあったと絶賛していた。

半グレの恭一を演じた高橋は、アクションにもトライした。「アクションはやってみたことの一つではあったので、すごく楽しかったです」と充実の表情を見せ、「ドラマで銃を取るシーンがあって。そこでターンのようになってしまって。殺陣をつけてくれる人に、アイドルターンみたいになっている、きれいすぎると注意されました」と照れ笑い。寒い時期の撮影だったため、キャスト陣は貼るタイプのカイロをつけていたそうだが、高橋は「貼っていなかった。裏でめっちゃ震えていた」という。佐々木が「なんで貼らへんの?」と率直な疑問をぶつけると、高橋は「ちょっと怖かった。貼るカイロってちょっと怖い。直に貼ると火傷する。ちょっと前まで直貼りするものかと思っていた」と打ち明け、周囲を笑わせていた。

また映画のタイトルにちなみ、自宅で過ごす時のエピソード「マイホーム○○」について話を繰り広げる場面もあった。佐々木は「家にいると寝ているか酒を飲んでいるか、風呂に入っているか」と話し、「マイホームスリーパーか、マイホームドランカーか、マイホームニューヨーカー」とにっこり。「匂いが好き」だという齋藤は、「お部屋ごとに匂いを決めている。強い匂いは嫌いなので、いかにほのかに、それぞれの部屋でいい香りを漂わせられるかを研究しています」とマイルールを紹介。高橋は「マイホーム“ギンシャリ”じゃなくて…」と切りだし「整頓するやつ」と頭を悩ませると、司会が「断捨離」と助け船。高橋の言い間違いに会場も大爆笑となるなか、「着なくなったものとかをまとめて、後輩に渡しました」と語っていた。

最後には、2月28日(水)に24歳の誕生日を迎える高橋にサプライズで誕生日ケーキが贈られた。哲雄と恭一の思い出のメニューでもあるオムライスが飾られたケーキで、これには高橋も「恥ずかしい」と照れながら、「ケーキのうえにオムライスってすごいですね。見たことがないですけど、かわいい。うれしいです。ありがとうございます」と大喜び。「今年は辰年で、僕も辰年なので。龍みたいにかっこよく強く。恭一も気持ちが強い子なので、恭一のみならず『マイホームヒーロー』がガン!といける年になったら」と抱負を口にすると、佐々木が「昇り龍のように行ってください」とエール。高橋は「任せてください!」と昇っていく龍のように手を天に向け、佐々木を笑わせていた。

取材・文/成田おり枝

高橋恭平、年男として「龍みたいに」と抱負を口にした