Amazon.com, Inc.(NASDAQ: AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc.(以下、AWS)は、株式会社 NTTドコモ(以下、ドコモ)のオープンな5G無線アクセスネットワーク(オープン RAN)の日本全国での商用展開に選定されたことを発表しました。オープン RAN は、無線接続を介してデバイスをネットワークに接続する役割を担う、無線アクセスネットワークの革新を通じて、オープンで仮想化された完全に相互運用可能なモバイルネットワークへと移行する取組です。AWS はまた、モバイル業界における オープン RAN の取組を世界的に推進するドコモのサービスブランドである「OREX(https://ssw.web.docomo.ne.jp/orex/)」にも参画します。

通信ネットワークの未来に向けた取組を推進
デジタル経済の進展に伴い、日本のモバイルトラフィックは過去 10 年間で 15.4 倍(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010602.pdf)に増加しています。生成 AI など先端技術の活用が広がるなか、通信事業者は人々の生活やビジネスに不可欠な携帯電話サービスの品質や信頼性を保ちながら、5G ネットワークの展開コストを低減する必要性に迫られています。

AWS は今後、ドコモコンテナ管理ソフトウェアである Amazon Elastic Kubernetes Service Anywhere (https://aws.amazon.com/jp/eks/eks-anywhere/)(Amazon EKS Anywhere)を 同社の 5G オープン RAN に展開することで、自動クラスター管理ツールにて 5G ネットワークの運用を簡素化し、同社の 5G オープン RAN の運用を容易かつ最適化することを支援していきます。Amazon EKS Anywhereにより、通信事業者が 5G コアネットワーク(5G コア) から運用およびビジネスサポートシステム(OSS/BSS)までのエンドツーエンドでのネットワークの革新を進める際に、AWS リージョン内の他の AWS サービスとのインテグレーションが容易になります。

AWS 上で強靭性、柔軟性、省電力性に優れた 5G コアネットワークの開発に着手
AWS はドコモによる、AWS を活用したハイブリッドクラウド環境で実行される 5G コアの開発も支援しています。世界各地で気候変動に伴う自然災害が激甚化・頻発化するなか、通信事業者はネットワークのひっ迫や障害というリスクに対処したいと考えています。ドコモは 2022 年にAWS Graviton プロセッサ(https://aws.amazon.com/jp/ec2/graviton/)と Amazon EKS を活用したハイブリッドクラウド環境における、クラウドネイティブな 5G コアソフトウェアの動作に関する技術検証(PoC)(https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/topics/2021/topics_220301_02.pdf)を開始しました。その後 1 年以内に検証環境において5G コアの消費電力を平均 72% 削減することに成功(https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_220929_00.pdf)しているほか、通信キャパシティが必要となった際や障害、自然災害発生時にドコモのオンプレミス NFV インフラストラクチャと AWS 間のシームレスな切り替えを可能とする高度なキャリアグレードの冗長設計を完了(https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_230222_02.pdf)しています。

さらに昨年、Amazon が提供する低軌道(LEO)衛星ブロードバンド ネットワークである Project Kuiper はドコモを含む日本企業との戦略的提携を発表(https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2023/11/28_01.html)しました。今後は、山間部や島しょ部など、これまでサービス提供が難しかった地域や被災地などにおいて、Kuiper と同社のネットワークを接続し、迅速なサービス提供についても検討を進めていく予定です。

NTT ドコモ 代表取締役副社長 田村 穂積氏は、次のように述べています。「NTT ドコモは、お客さまを第一に考え、最適なサービスの提供によってお客さまにご満足いただくことを信条としております。また、カーボンニュートラルに向けた省電力化や災害への対応等の様々な社会課題の解決に取り組んでおります。AWS 及び Kuiper との連携により、イノベーションを加速することによって、柔軟な機能追加による迅速なサービス提供や、省電力且つロバストな通信ネットワークを提供し続けることにより、お客さまにさらにご満足いただけることを期待しています。更に、AWS を新たなOREXパートナーとして迎え、オープン RAN サービスのグローバル展開を加速していきます」

AWS インダストリー担当バイスプレジデント キャスリン ・レンツ(Kathrin Renz)は、次のように述べています。「AWS は数年前から世界の通信サービスプロバイダー各社と連携して、5G テクノロジー向けの高度なネットワーク、シリコンイノベーション、エッジサービスのソリューションを開発してきました。私たちの目標は AWS のリージョンとエッジを活かし、真にクラウドネイティブで、持続可能な、AI を活かした 5G ネットワークを実現することです。NTT ドコモとともに、新たなレベルの強靭性、省電力性、顧客体験を実現する 5G コアとオープン RAN を提供できることを心から嬉しく思います」

AWS は今年 1 月、日本でのクラウドサービスに対する顧客需要の拡大に対応するために、2027 年までに東京と大阪のクラウドインフラに 2 兆 2,600 億円を投資する予定であると発表しました。AWS は今後も、お客様による IT システムのモダナイゼーション(近代化)、安全かつ適切なスピードでのイノベーションを支援することで、日本のデジタルトランスフォーメーションを後押しし、持続可能な経済成長を加速することにコミットしていきます。

AWS は、MWC Barcelona 2024 において、AWS展示ブース(Fira Barcelona Gran Viaサウスエントランス アッパー ウォークウェイ AWS Next Level)で、最新のイノベーションとお客様・AWS パートナーとのコラボレーションを展示します。AWS の クラウドサービスと生成 AI ソリューションを活用した世界各地の通信事業者各社による RAN、コア、IMS、BSS/OSS の革新と、収益性向上に向けた取組を、ご紹介予定です。詳細については、通信業界向け AWSウェブサイト  MWC バルセロナ 2024特設サイト(英語)(https://aws.amazon.com/jp/telecom/mwc24/)をご覧ください。


アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、2006 年に他社に先駆けてサービスを開始して以来、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドサービスになっています。AWS は、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーク、分析、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティハイブリッド、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する 240 種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWS のサービスは、33 のリージョンにある 105 のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、ドイツマレーシアニュージーランド、タイの 4 つのリージョンにおける 12 の AZ の開設計画を発表しています。AWS のサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWS の詳細については以下の URL をご参照ください。https://aws.amazon.com/jp/

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