セリエA第26節、ローマvsトリノが26日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-2で勝利した。

6位のローマは前節、フロジノーネに3-0で勝利し、インテル戦でのデ・ロッシ新体制初黒星を払拭。さらに、直近のヨーロッパリーグではフェイエノールトとの激闘をPK戦の末に制してラウンド16進出を決めた。

10位のトリノをホームで迎え撃った一戦ではそのELから先発5人を変更。ルカクエル・シャーラウィらがスタメンを外れ、長期離脱から復帰後初先発のスモーリングやエンディカ、アズムンが起用。デ・ロッシ体制では初となるスタートから[3-5-2]の布陣で臨んだ。

並びは変更したものの、後方から丁寧にボールを動かしつつ攻撃を組み立てていくローマ。開始10分には左に流れて完璧に背後を取ったアズムンがボックス付近まで運んで右を並走するクリステンセンへラストパスを供給。だが、デンマーク代表DFの左足シュートは右ポストを叩き絶好の先制機を逃した。

以降は人基準でタイトなチェックを敢行するトリノの守備に苦戦を強いられると、発展途上のビルドアップで嵌められる場面が目立つ。そこからサパタ、サナブリアを起点としたショートカウンターを受けるが、屈強な3バックの集中した対応で決定機までは持ち込ませない。

クリステンセンの決定機以降、チャンスはおろかシュートまで持ち込めずにいたローマだったが、再びアズムンのお膳立てからゴールが生まれる。アタッキングサードでの良い連携からボックスぎりぎりの位置でゴールを背負ってボールを受けたアズムンがDFサゾノフに足を蹴られてPKを獲得。これをキッカーのディバラがきっちり右隅に決めて42分の先制点とした。

リーグ3位の堅守を誇る難敵相手に良い時間帯に先制したが、この直後に一瞬の隙を突かれる。44分、右サイド深くで駆け引きしたベッラノーバが絶妙な右足のクロスを上げ切ると、ゴール前で競り勝ったサパタピッチに叩きつけるヘディングシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

結局、1-1のイーブンで試合を折り返しローマは、48分にラザロに際どいシュートを打たれるなど難しい入りに。それでも、粘り強く失点を凌ぐと、頼れるエースが決定的な仕事を果たす。

57分、ペナルティアーク手前でクリスタンテから足元にパスを受けたディバラが絶妙なファーストタッチから左足を一閃。ゴール前の密集を抜けた鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さった。

ディバラの今季リーグ10点目となるドッピエッタで勝ち越したジャッロロッシは、65分に3枚替えを敢行。アズムン、アンヘリーニョ、パレデスを下げてルカク、スピナッツォーラ、ボーヴェとフレッシュな選手をピッチに送り出すと、この交代が3点目をもたらす。

69分、ボックス手前でのルカクとのパス交換でボックス左に抜け出したディバラがゴール左角度のないところからニアを消しにきたGKとの駆け引きを制し、左脇を抜く鋭いシュートを逆のサイドネットに突き刺した。

“ラ・ホヤ”の圧巻トリプレッタで堅守トリノを三度攻略したホームチームは、ここから省エネモードで逃げ切り態勢に。負傷明けのスモーリング、連戦のペッレグリーニを下げてハイセン、レナト・サンチェスを続けてピッチに送り出す。

その後、89分にはリッチの高速クロスからハイセンのオウンゴールで1点差に迫られたが、このまま逃げ切って3-2の勝利。リーグ連勝で熾烈なトップ4争いに踏みとどまっている。

CL・ELは決勝Tに突入!
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