インターネットの急速な普及により、商品やサービスの販売促進を目的する「プロモーション動画」は今や、マーケティングで非常に重要な位置を占める。そんななか、メキシコにある美容院がSNSに投稿するメイクの“ビフォーアフター”動画が「あまりにもひどい」「まるで化け物」と悪評を呼び、逆に注目を集めているという。ネットメディア『Oddity Central』などが伝えた。

メキシコにある美容院「オハイオ・エステティック(OHIO ESTHETIC)」は昨年7月、TikTokにプロモーション動画の投稿を始め、これまでに約40人の顧客のビフォーアフターをシェアしてきた。

同美容院のTikTokは現在、フォロワーが46万人超と人気だが、投稿される動画の多くは“普通のメイク”ではなく、10代の女性が老け顔になったり、大きな唇を強調し過ぎて口が裂けてしまったようなメイクを施すなどして悪評を買っている。

ところが美容院側は、メイクが過剰になればなるほど再生回数が稼げることを十分に理解しているようで、ちょっと変わったメイクを楽しんでいる感もあるのだった。

そんな美容院のサイトで最も多い再生回数5340万回を記録したのは、昨年12月29日に投稿された女性の動画で、「離婚に署名する時のメイク」とキャプションがあり、女性はガラリと変身。「絶対、ノー」「彼は5回署名してくれるだろう」「スピーディーな離婚成立は確実」などといったコメントが寄せられた。

さらにこれに続くのが再生回数3440万回の若い少女の動画で、「初めてのブライダルメイク」とキャプションがあるが、「結婚式はキャンセルになったのよね?」「なんでこんなに老けてしまったの?」「素材が全く活かされていない」などの声があがっていた。

他にも衝撃的なアフターの動画が多数紹介されているが、中には「実はおふざけでしょう」「つい面白くて見てしまう」といったコメントも届き、「実はこれもマーケティング戦略の一つでは?」と推測する人もいるようだ。

一方で、動画の中には美しく変身している女性の姿も見られ、テックインサイト編集部では動画への大きな反響についての感想や、実際にメイクを施した女性たちの反応について、同美容院に質問を投げかけている。

ちなみに“異様さ”で負けないのが「ドクター・キム(Dr. KIM)」として知られる形成外科医の手掛けるフェイスリフトで、今月中旬には「TikTok上、最も不気味」とSNSを騒がせていた

画像は『Oddity Central 「Mexican Beauty Salon Goes Viral for Its “Horrible” Makeup」』『OHIO ESTHETIC TikTok「Siganme subire mas maquillajes bellos」「Enlace del grupo en nuestro perfil」「#transformación #antesydespués #fyp」「Respuesta a @laurasegoviaosorniouwu」「Maquillada por: @Jenny Dominguez Makeup」』『Dr. KIM TikTok「Facial lift is like magic」』『YUYAMIKA宇芽 Instagram「Imitation of makeup Taylor Swift」』『fabiola TikTok「Reply to @slaysactually you think?」』『Valeria Voronina TikTok「#makeup #transformation」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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