昨年の日本レコード大賞で新人賞に輝くなど、人気急上昇中のアイドルグループ「僕が見たかった青空(通称:僕青)」。乃木坂46の公式ライバルとして誕生した僕青は、デビューからわずか8か月の間に、冠レギュラー番組(「坂道の向こうには青空が広がっていた。」)のスタートやCM出演をはじめ順調に活躍の場を広げている。
また、先月リリースしたセカンドシングル「卒業まで」では、明るいデビューシングルから一変し、切ない初恋を描いた楽曲パフォーマンスも話題に。今回は柳堀花怜、八木仁愛、塩釜菜那、吉本此那の4人にデビュー後の変化やグループに対する思い、これからの展望について話を聞いた。
◆みんなでポテトを食べていたら、見つかってしまい……
――昨年6月15日にグループが結成。これまでの活動を振り返るとどんな思いですか?
塩釜 本当に生活がガラッと変わったなと感じています。テレビやラジオ、撮影のお仕事など、僕青に入ってから初めてのことばかりでした。いろんなお仕事をさせていただけて、本当にありがたいなと思ってます。
八木 昨年の今頃は、まさか自分がアイドルになれると思ってもいなかったので。グループの一員としてデビューして、たくさんのお仕事をいただけて感謝しかないですね。
――僕青の露出が増えたことで、街中でも気づかれたり?
吉本 んー、まだないです(笑)。ただ、無防備なときに見つかってしまったら恥ずかしいので、ばれないようにはしています。
柳堀 (八木)仁愛と(早﨑)すずの3人でマクドナルドにいたときにあったよね。みんなでポテトを食べていたら、「もしかして僕青ですか?」って声を掛けられて。あれは恥ずかしかった……。
八木 そのときに、「今度から気をつけようね」って話しました(笑)。
◆選抜制に対する複雑な気持ちも成長の糧に
――順調な活動の一方で、舞台裏の密着ドキュメンタリーでは「露出度に人気が追いていないと感じる不安があった」というコメントもありました。今はどういう想いですか?
塩釜 今もありますし、MVや動画の再生回数とかやっぱり気になります。僕青としても、個人としても高い目標があるので、成長するための伸びしろがあると。前向きに考えるようにしています。
――その中でセカンドシングルでは初の選抜制が導入されました。これを聞いたとき、メンバーはどういう心境だったんですか?
塩釜 いつかそうなるかなという予感はあったんですが、23人で頑張ってきたので発表があった時は複雑な気持ちでした。
吉本 メンバー内の関係もどうなるのかなって思いました。みんな優しいし、思っていても表には出さないから。僕青がこれからどうなってしまうんだろうって。
――実際に選抜メンバーの「青空組」と非選抜の「雲組」にわかれて活動するなかで、変化を感じる部分はありましたか?
柳堀 私はグループとして活動が倍に広がったと感じています。「青空組」はテレビなどのメディア出演、「雲組」はライブとYouTubeでの活動でメンバーの個性が伝わりやすくなったんじゃないかなって思います。お互いに刺激し合えば、グループ全体のスキルアップにも繋がるので僕青が成長するための強みとして頑張っていきたいです。
◆デビューシングルとは対照的な楽曲に
――セカンドシングル「卒業まで」はデビューシングルとは対照的な曲調が印象的です。この選曲は意外ではなかったですか?
八木 そうですね。デビューシングル「青空について考える」とのギャップに驚きましたけど、私はいろいろな楽曲に挑戦したいですし、僕青の新しい一面を見てもらえるのは嬉しいですね。
――あとは、2曲目にしてMVにまったく青空が出てこないことにも驚きました(笑)
吉本 たしかに、曇り空ですね(笑)
柳堀 天気はたまたまだったんですけど、監督さんは「曲の世界観に合っていてすごくいい!」って。
塩釜 もどかしさのある楽曲なので、晴れでも雨でもない天気がマッチしているなと思います!
◆メンバーが密かに卒業したいコト
――今作の「卒業まで」というタイトルにかけて、みなさんが密かに卒業したいと思っていることを教えてください。
塩釜 私は連絡の返信が遅くなってしまうのを卒業したい。メッセージを見たら「了解~」と思って、返信した気になっちゃうんですよね。でも、メンバーから「見てるのか、見てないのか不安になる!」と言われるので。
柳堀 今年3月で高校を卒業するので、もう子供ではいられないと(笑)。少しずつ自立したいです!
吉本 極度の心配性なので、いつも集合時間の3時間前には起きちゃうんですよ。なので、もう少し肩の力を抜いていきたいです(笑)
八木 私は東京出身なのに道に迷ったり、集合場所を間違えたりしちゃうので。此那の話を聞いてたら、いつも時間ギリギリに家から出る性格を卒業したいと思いました……。
◆乃木坂46に少しでも追いついていけるように
――僕青として、今年はどんな目標を掲げていますか?
吉本 「僕が見たかった青空」というグループを、もっとたくさんの方に知ってもらうことです。ライブやイベントでも、メンバー一人ひとりがもっと頑張っていかないとダメだなって。
塩釜 そうだね。冠番組やYouTubeの投稿も頑張ってるので、1回でも見てもらったときに「僕青っていいな」って、好きになってもらえたらいいなと思います。
――現在地が明確になったことで、公式ライバルの乃木坂46に対する思いも強くなった?
八木 そう思います。乃木坂46さんの背中は大きくて、まだまだ遠いけれど、少しでも追いついていけるように努力と挑戦は続けていきたいですね。
柳堀 追いかける背中があるのでそこを目指して頑張っています。その中で、僕青らしい笑顔と幸せを全国に届けていきたいです!
【僕が見たかった青空プロフィール】
‘23年6月15日にグループ結成。8月にデビュー曲シングル「青空について考える」をリリース。昨年12月に乃木坂46の楽曲「制服のマネキン」のMVを完全オマージュし、話題に。全国握手会が開催中
<取材・文/吉岡 俊 撮影/福本邦洋 ヘアメイク/GiGGLE>
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