三好は俊足も持ち味とされる(C)産経新聞社

 二遊間争いが話題を集める中日では、し烈な外野手争いもひそかに注目されている。

 春季キャンプ、ここまでの内容で猛チャージを見せているのは、今季がプロ4年目の外野手・三好大倫だ。

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 2月25日に行われた阪神とのオープン戦では「2番・左翼」で先発出場し、2安打1打点。1点を追う3回二死三塁の第2打席では相手先発・才木浩人の外より直球を捉えて、中前への適時打をマーク。これがオープン戦チーム初得点となると、5回一死一塁で迎えた第3打席でも右前へ運び、マルチ安打を記録。好守も見せ、存在感を示した。

 片岡篤史ヘッドコーチからの助言を受け入れて昨秋から取り組むファーム改造も実を結び、ここまでの対外試合は23打数8安打、打率.348と着々と結果を積み重ねている。

 チームにとっても安定した守備力を持ち、走攻守とバランスの良い三好が外野の一角を占めることになれば大きい。三好の快進撃にはSNS上でファンの間からも「開幕1軍いける!」「今年ブレイク必至!」など覚醒を期待する声が続々と上がっている。

 チームの外野手争いではヒットメーカーの岡林勇希、昨年ブレイクした現役ドラフト組の細川成也が順当にいけばレギュラーを有力視される中、ほかにも若手の鵜飼航丞、ベテランの大島洋平、新外国人のアレックス・ディッカーソンなどが定位置を求めてひしめいている。

 三好は2020年ドラフトJFE西日本から6位入団。2年目の2022年シーズンに45試合に出場するも打率.218と結果を残せず、昨季は代走や守備固めの出場が主となった。巻き返しを期すプロ4年目の今季は持ち味の足を生かした攻撃も期待されている。

 チームは今週末、3月2日に本拠地バンテリンドームヤクルトとのオープン戦を戦う。今後は1軍級の投手との対戦も増えて行く中でいかに結果を積み重ねられるか。

 ファンも楽しみな存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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