リーダー育成・組織開発・組織文化の専門会社である株式会社チームボックス(東京都港区新橋、代表取締役:中竹竜二 以下、チームボックス)は、ビジネスパーソンを対象に「集中の現状や課題に関する実態調査」を実施しました。その結果、「集中」を促進する要因として、「目的・目標の明確さ」が最も関連性が高く、続いて「集中するためのルーティンやノウハウを持っている」、「仲間の存在」の順に集中を促進する可能性が高いという結果になりました。

■集中調査実施の背景

情報過多でストレスフルな現代社会において、多くのビジネスパーソンは日々膨大な情報にさらされています。環境変化が激しい時代に、多様な価値観を持つ人々の関わりや、不確実な出来事に直面することも多く、日々タスクに追われる事態が常態化しています。

こうした状況を踏まえチームボックスは、現代社会におけるビジネスパーソンの生活の質向上に寄与することを目指し、集中の現状や課題を把握するための調査を実施しました。

その結果、25.4%のビジネスパーソンが「集中できていない」と回答しました。

■調査サマリー

  • 調査内容

本調査では、集中の現状、集中がもたらすもの、集中を促進する要因、集中を阻害する要因、集中の多面性に関する項目について、114名の方に対してウェブアンケート調査を実施しました。回答者には各設問項目に対して全くそう思わない(1)から非常にそう思う(7)の7段階で評価をつけてもらいました。

  • 調査の結果

集中の現状

集中の現状について5項目の平均スコアが4.49となりました。中間点(どちらともいえない)が4点なので、今回の調査対象者においては、強く集中ができているわけでもないものの、中間よりもわずかに集中できているという回答傾向が見られました。

集中がもたらすものとは?

相関分析の結果、「人生満足度」が最も関連性が高く、続いて「成長実感」「心の安定性」「キャリアビジョンの明確さ」の順に集中との関連性が高いという結果になりました。

※Dienerによる人生満足度(SWLS)など6つの観点から分析

集中を促進する要因

どのような要因が集中を促進するのかを分析した結果、「目的・目標の明確さ」が最も関連性が高く、続いて「集中するためのルーティンやノウハウを持っている」、「仲間の存在」の順に集中を促進する可能性が高いという結果になりました。

集中を阻害する要因

どのような要因が集中を阻害するのかを分析した結果、「仕事やタスクの優先順位付け」が最も関連性が高く、続いて「心配ごとがあり手につかない」、「集中する上でのサポート(精神的支援や仲間)がない」、「集中する方法がわからない」の順に集中を阻害する可能性が高いという結果になりました。

集中の多面性

集中はどのような要因から構成されるのかを探索した結果、没頭、熟考、リラックスの3因子が特定されました。特に、没頭は集中の現状を説明するうえで強く影響を与えており、また熟考とリラックスは集中の現状と中程度の関連性がありました。

  • 調査結果の考察

集中がもたらすものとして人生に対する満足度が最も集中と関連性が高かったことは大変興味深く、集中できることで、自分の能力を最大限に発揮できたという実感が得られることから、人生満足度が高まっていく可能性が考察されます。その他、成長実感や心の安定性なども関連性が高いことを踏まえると、集中力を高めることは仕事だけに限らず人生をより豊かにするために重要なことと言えるでしょう。

  • 調査概要

  • 調査名:集中に関する調査結果・考察

  • 調査方法:機縁法によるインターネット調査

  • 調査時期:2023年8月1日9月5日

  • 有効回答数:114

  • 調査結果に関する詳細レポートは以下よりご覧ください
    https://bit.ly/49eQ1y9

■石川善樹氏からの本調査に対するコメント

この度のビジネスパーソンに対する集中力に関する調査結果に対し、現代人の「集中」を研究する石川氏より、以下のようなコメントを寄せていただきました。

石川善樹
公益財団法人 Well-being for Planet Earth 代表理事
東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人と地球が調和して生きるとは何か」をテーマとして、雲孫世代(8世代後)にまたがるような長期構想に取り組む。

いま「ウェルビーイング」は時代のキーワードになっていますが、古今東西より人類が希求してきた理想的な状態を意味しています。本調査は、ウェルビーイングと関連が深い要因として「集中」の役割やその構造に迫った、意義深いものと考えられます。何より本調査から明らかとなったのが、集中という状態には、適度な刺激と同時に、適度なリラックスも含まれるのだという知見は、ただ単に自分を追い込めばよいという訳ではないことを改めて再確認させられます。

また集中には「仲間の存在」が重要であるという結果は、ウェルビーイングも同様に一人ではなかなか達成できない状態であることとを思い返させてくれます。あらためて現代という時代を振り返ると、いうまでもなく情報技術の発達により、なかなか集中がしづらく、それゆえウェルビーイングすらも阻害されているのかもしれません。本調査を契機に、「集中」の果たす役割やその構造について、多くの方に知ってもらえることを期待しています。

■チームボックスとは

チームボックスは、企業や団体などの管理職をはじめとするリーダー育成プログラムの提供を通じて、様々な組織変革や組織文化強化等の支援を行っています。チームボックスが提供するプログラムの全てがお客様に合わせたカスタマイズで「大人が素直に学び合える場」という企業理念に基づいて設計しています。大人の学びには、アンラーンをはじめとする痛みを伴いますが、私たちは、どんな時代や社会の変化あっても人は必ず成長すると信じるYET MINDと共に、最後の最後まで大人の成長に寄り添い続ける会社です。

会社名 :株式会社チームボックス

所在地 :東京都港区新橋1丁目12-9 新橋プレイス 8階

代表者 :中竹竜二

取締役 :山本伸一、瀬田千恵子

設立  :2014年

URL  :https://corp.teambox.co.jp

事業内容:企業や団体など組織のリーダー育成、組織変革コンサルティング、人材開発、組織開発、コーチング等

配信元企業:株式会社チームボックス

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