人の顔はどのように生きてきたかによって変化する。ストレスを抱え精神的に苦しんでいるときには表情が暗くなりそれが定着する傾向になるし、幸せに満ち溢れ充実した生活を送っていると、口角が上がり明るい表情をした顔になる。
アメリカで10代の頃から犯罪を繰り返して生きてきた男の顔の変化がわかるマグショット写真がシェアされた。
その顔の変化を見ると、男の人生が不穏に満ち、希望もなく転落している様子が明らかだ。一部のユーザーたちからは男への同情の声もあがったようだ。
アメリカ・オレゴン州マルトノマ郡警察は、18歳のころから犯罪を繰り返して現在39歳に至る1人の男のマグショットをシェアした。
マグショットとは、欧米の犯罪者あるいは犯罪容疑者が警察に逮捕されたときに撮られる顔写真のことだ。これは通常、警察によって一般公開される。
マシュー・ジョセフ・メドリンの転落人生は18歳から始まった。
メドリンは、薬物使用と複数の犯罪行為によって刑務所を行ったり来たりしてきた。マグショットには、覚醒剤常習者が継続的な犯罪にのめり込んだ狂気の変貌が記録されている。
マルトノマ郡保安官事務所で撮影されたこれらの写真を見ると、メドリンが長年にわたっていかに自分の人生を大混乱に陥れたかが明らかだ。
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18歳で刑務所に入ったメドリンは、髭を剃っただけの10代の若者だったが、犯罪を重ねるにつれその顔には複数のタトゥーが彫られ、目つきが変わり不穏さを漂わせている。
image credit:Oddlyterrifying/Reddit
切れない薬物使用と犯罪で希望を失った男の顔に
時が経つにつれて、メドリンの顔写真はさらに憂慮すべきものとなり、最終的には薬物使用と犯罪で希望を失ってしまった男の顔になった。
眉毛に悪魔を示すかのようなタトゥー、顔には涙のタトゥーを彫ったマグショットのあとの最新のショットは、顔がタトゥーだらけになりパンクな髪型をしている。
カメラを睨みつけるように凝視するマグショットからは、外見だけでなく精神状態も悪化し、人生に何の希望も見いだせないような雰囲気が感じられる。
image credit:Oddlyterrifying/Reddit
脱獄するも再逮捕される
オレゴン州ポートランド在住のメドリンは、これまでに暴行、強盗、性的虐待などさまざまな罪で服役している。
2014年には、ノースポートランドにあるコロンビア・リバー矯正所（CRCI）から、出所予定のわずか6日前に施設のフェンスを乗り越え脱獄することにも成功したそうだ。
だが、自由も束の間、数時間後に当局は近くのジャック・イン・ザ・ボックス・レストランにいるメドリンを発見し、再逮捕した。
その際、自由を得ようとしたメドリンは短い闘争を繰り広げたが、警察当局は警察犬を投入してメドリンを制圧した。
逃走中にかみそりの針金で怪我を負っていたため、拘束後に手当てを受ける必要があったという。
メドリンの犯罪のほとんどは窃盗と強盗だったが、最近の事件では複数の車両に損害を与え、常軌を逸した行動をとり、逮捕に抵抗したとして告発された。
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SNSからは同情の声も
犯罪の常連となったメドリンの顔写真がRedditでシェアされると、一部のユーザーらからはメドリンに同情するようなコメントが寄せられた。
The downward spiral of inmate Matthew Medlin
byu/noodlemcfoodle inoddlyterrifying
・目がもう死んでいるよね。
→・いや、死んでいるというか目の奥に痛みを抱えているように見える。人生そのものがトラウマなんだろうな。
・悲しい人は生まれつきの犯罪者ではなく、作り出されたものだ。
・こうした犯罪者は、社会の刑務所制度、貧困、治療されない精神病が長い時間をかけてもたらすものだと思う。それらが結局は犯罪の原因だと思う。
・いったん刑務所に入れば、犯罪歴のために良い仕事に就くことは不可能に近いよね。
・こんな男だって誰かの子供なわけだろう。親はどんな気持ちでいるんだろうか。
・いろんなタトゥーをしている人がいるけど、このタトゥーは人生終わりって感じのタトゥーだよ。
・魂がなくて抜け殻みたいになった顔だね…。
・もともとはまぁまぁハンサムなのに、残念なことだ。
References:Mugshots of man show his visual changes as he descended further into a life of crime/ written by Scarlet / edited by parumo
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