カニエ・ウェストとタイ・ダラー・サインによる『Vultures』のリスニング・パーティーが、先週末ヨーロッパで行われたが、現地時間2024年2月25日の仏パリのイベントで、カニエの娘ノース・ウェストがステージに登場するサプライズがあった。

 現在イェーとして活動しているカニエは、娘のノースをステージに上げ、『Vultures 1』から彼女が参加している「Talking」を披露した。10歳のノースは、誇らしげな父親とともにキャッチーなバースを繰り返し、観客と心を通わせた。キム・カーダシアンを母に持つノースは、この曲のミュージック・ビデオにも出演している。ノースは父親とお揃いのオールブラックの衣装に、ファー付きのウィンター・ハットをかぶり、両手を合わせながらスモークがたかれたステージを踊りまわった。

 「Talking」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場30位を記録した。これを受けて、先週キム・カーダシアンは、娘がHot 100にチャートインした史上最年少アーティストのひとりとなったことを祝福し、「マイ・ベイビー」と自身のインスタグラム・ストーリーに書き込んでいた。

 2月10日にリリースされた『Vultures 1』は、2月24日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得し、ルミネートによると、初週(2月9日~15日)に全米で148,000ユニットを獲得した。

 カニエのYZYレーベルからリリースされた今作は、彼が反ユダヤ主義的発言を行うなど様々な論争を巻き起こし、ユニバーサル、デフ・ジャムアディダス、ギャップといったブランドから距離を置かれることになって以来のプロジェクトとなった。

 反発にもかかわらず、『Vultures 1』はイートの『2093』を僅差で抑え、Billboard 200で2週目も1位となった。カニエBillboard 200で2週連続1位を獲得するのは、ジェイ・Zとのコラボレーション・アルバム『ウォッチ・ザ・スローン』以来となる。

 カニエとタイ・ダラー・サインのリスニング・パーティーは、イタリアで数回、そしてパリで行われたが、今後の予定は明らかになっていない。

カニエ・ウェスト、パリでのリスニング・パーティーで娘ノースと共演