レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が、27日のマジョルカ戦に向けた前日会見に出席した。26日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 33シーズンぶりのコパ・デル・レイ(国王杯)優勝を成し遂げた2019-20シーズン以来のベスト4に進出したレアル・ソシエダは、6日に敵地で行われたファーストレグをスコアレスで折り返した。そして迎える27日、本拠地『アノエタ』に戻ってきたレアル・ソシエダは、ハビエル・アギーレ監督率いるマジョルカとのセカンドレグに挑む。

 直近の公式戦7試合は、相次ぐ負傷離脱者の影響もあってか、1勝3分3敗と低調な成績のレアル・ソシエダ。ただ、チームの士気は高いと口にしたアルグアシル監督は「ファンの前でファイナル行きを賭けてプレーするのだから、当然、チームのモチベーションは高い。(直近の試合で)何が起こったかなんて関係ない」としつつ、「確かにここ5試合だけを見れば、そんなに良い状態ではないね。でも、チャンピオンズリーグで達成したことを振り返れば、我々が勝ち進むと思うこともできるだろう。結局、どっちもどっちなんだ」と目の前の試合だけに集中することを強調した。

 また、記者から“古巣対戦”となるMF久保建英について問われると、同指揮官は「古巣との一戦だから特別か? いや、いや。タケにとって、ラ・レアルとともに決勝を戦えるということが特別なものになるはずだ。それはアマリ(・トラオレ)や(シェラルド・)ベッカーも同じようにね」と披瀝。続けて「本当にユニークな体験だったよ。(新型コロナによって)あのときは無観客だが、我々はファイナルの舞台をプレーした。だから今度は、観客と一緒にできることを望んでいる」と自身2度目の決勝に進み、今度は有観客のスタジアムで戦いたいと語っている。

 久保建英自身も「ラ・レアルでタイトルを獲得したい」と語っていたなか、レアル・ソシエダはこの試合に“特別”な意味を持たせることができるのだろうか。注目の一戦は、日本時間28日の5時30分にキックオフを迎える。

マジョルカ戦の前日会見に出席したアルグアシル監督 [写真]=Getty Images