小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区、取締役社長:星野 晃司)と三井住友カード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大西 幸彦)は、2024年1月31日(水)にQR認証とタッチ決済サービスの拡大に向けた契約を締結しましたので、お知らせします。

両社は一層の連携を深め、小田急グループの各沿線やさまざまな地域でQR認証やタッチ決済を展開することで、交通利便性を向上すると共に地域課題の解決に貢献したいと考えています。

2023月5月に、新型コロナウィルス流行による緊急事態宣言の終了が発表された後、国内における生活消費は順調に回復、また海外からの訪日客も徐々に増加するなど、人流についても概ねコロナ禍前の状態まで回復しつつあります。一方で、オーバーツーリズム対策への課題や、域外交流人口の受け入れ整備など、公共交通インフラとしても、さまざまな課題への対応が求められています。

このような環境変化の中、2023年8月、小田急電鉄三井住友カードは、世界的な観光地・箱根にてQR認証とタッチ決済が一体となった認証端末等を設置し、キャッシュレスとデジタルを前提とした交通乗車チケットの販売を開始しました。

QR認証はユーザーニーズに応えるさまざまなデジタルチケットの認証手段としてスムーズな旅を、クレジットカードによるタッチ決済乗車はインバウンド旅行者をはじめとして日頃使い慣れたクレジットカードでそのまま公共交通が利用できる利便性を提供しています。現在、箱根では乗車・乗船手段の選択肢が増えたことで、インバウンドを含む箱根を訪れる方々にご好評をいただき、箱根来訪・周遊における利便性向上に貢献しています。

なお、同QR認証とタッチ決済機能のプラットフォームである小田急電鉄の「MaaS Japan」と QUADRAC 株式会社の「Q-move」はすでに連携しており、両機能をつなぐシステムの最適化を進めることで、交通事業者の各種後方業務の DX 支援を目指しています。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

≪今後各地で拡大を予定している端末イメージ≫

箱根ロープウェイ・海賊船に導入しているタッチ決済とQRの一体型認証端末
今後の展開を見込んでいる鉄道改札認証の端末イメージ

【参考1】小田急電鉄による QR 認証での公共交通利用について

電子チケット販売サービス「EMot」は、小田急電鉄が提供するサービスです。現在、箱根や江の島、伊豆といった小田急グループのエリアに加え、秩父や浜松など幅広いエリアでチケットを取り揃え、多くの方々にご利用いただいています。

スマートフォンアプリと Web ブラウザの両方で交通・施設・飲食イベントなどの電子チケットが販売可能で、日常利用や観光利用など、さまざまな場面に対応しています。英語・中国語・韓国語での多言語販売や旅行代理店で購入した電子チケットの発券機能を有しており、インバウンド旅行者への旅のサポートや電子チケットの拡販が可能です。

※EMotについて(事業者向けサイト):https://www.emot.jp/business/index.html

【参考2】三井住友カードによる公共交通機関向け決済ソリューション「stera transit」について

決済プラットフォーム「stera」は、キャッシュレス導入に際した課題を解決するため、三井住友カード株式会社が、GMO ペイメントゲートウェイ株式会社・GMO フィナンシャルゲート株式会社およびVisa と共同で構築した事業者向け決済プラットフォームです。「stera transit」は決済プラットフォームと国際ブランドの非接触決済「タッチ決済」を活用した公共交通機関向けソリューションです。現金・事前チャージの必要がないという消費者の「利便性向上」に加え、「感染症予防対策」「インバウンド受け入れ環境の整備」「地域のキャッシュレス決済促進」など、交通分野にとどまらない幅広いサービスを提供しています。

【参考3】タッチ決済について

タッチ決済は、国内外で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法です。専用の端末にタッチ決済対応のカード(クレジット・デビットプリペイド)または、同カードが設定されたスマートフォン等をタッチするだけで、サインも暗証番号の入力も不要※で、スピーディーかつ安心・安全にお支払いが完了します。ご利用いただける店舗は、コンビニエンスストア、ファストフードレストラン、スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設等の店舗だけでなく、公共交通機関への導入も進むなど、日常生活における利用シーンがますます拡大しています。

※一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要です

【参考 4】Q-move について

「Q-move」は、QUADRAC 株式会社が提供する交通事業者向けの決済および認証に関する

プラットフォームサービスです。タッチ決済対応のカードやスマートフォンなどを改札機やバス車内に設置した専用の読取端末にかざすことで、電車やバスなどの交通機関をよりクイックかつスムーズにご利用いただくことができます。

以上

配信元企業:小田急電鉄株式会社

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