アン・ボヒョンとパク・ジヒョンがW主演を務める韓国のドラマシリーズ「財閥 x 刑事」の第7話が2月23日に配信され、ボヒョン演じるチン・イスの無謀とも思えるようなアクションシーンに魅了された。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】劇中では見られない姿!制作発表でハートを作るアン・ボヒョンとパク・ジヒョン

■「財閥 x 刑事」とは

同作は、財閥の御曹司がコネで入った警察署の凶悪犯罪捜査1課刑事となり、捜査1課チーム長たちと捜査しながら成長していく姿を描くアクションコメディー。ラブコメディー「ユミの細胞たち」(2021年)での共演も記憶に新しいボヒョンとジヒョンがW主演を務めている。

ボヒョンが演じるのは、遊ぶことが大好きで世間知らずな財閥3世のチン・イス。ジヒョンは、イスの上司で責任感の強い捜査1課チーム長イ・ガンヒョンに扮(ふん)する。

■イスのかわいいしぐさにキュン

第7話からは、イスとガンヒョンたちがオフィスの空き物件で奇妙な遺体が見つかった事件を捜査することに。

その遺体は男性で、スーツを脱ぎ散らかし下着と靴下のみで、苦しそうな表情をして床に横たわっていた。

遺体をまだ見慣れないイスは、スチールラックを盾にしてチラ見。不謹慎にもかわいいと思えるしぐさだが、ガンヒョンは「直視できてない」とチクリ。

ところがその後、イスの知識と記憶力が生きることに。なんとか遺体のそばに近寄ったイスは、男性の顔を見てピンときた。イスが読んでいた経済誌で表紙になったことがあるIT会社社長だったのだ。

■謎めいた事件に迫るイスたち

捜査を始めると、さらに奇妙で、謎めいた事件であることが分かっていく。

現場は、亡くなった男性が事業を始めたときのオフィスで、当時社員3人から今では500人を抱えるまでになっていたが、イスとガンヒョンが男性の妻に聞き込みすると、経営は傾き、眠れずに精神科にかかりながらなんとか立て直そうと頑張っていたという。

ガンヒョンは現場の状況から他殺の形跡はないと読んでいたが、妻が「夫は誰かに殺されると言ってました」と証言したことから、事件性が高まる。そして解剖により、死因は脱水で、少なくとも4日間は何も口にしておらず、死後1日ほど経過していることが判明した。

「そんなのあり得るのか?」と驚くイスだったが、ガンヒョンも解剖医も初めてのことだった。事件現場には、水のペットボトルが10本以上はあり、施錠された形跡はなく、手にはスマホを持ったまま。

「この謎を解き明かしたい」と言うイスと同じく、視聴者としてもミステリー展開に引き付けられていく。

■アン・ボヒョンの右ストレートがさく裂!

事件にイスの超激しい性格の元カノが巻き込まれている様相も見せながら、第7話終盤、本作の見どころの一つであるアクションシーンがさく裂した。

被害者の会社で顧客管理の仕事をしていた男性も自宅で喉を切り裂かれて殺されていたことが発覚。その男性の部屋に事件をひもとく手がかりとなりそうなUSBを捜しに訪れたイスは、不審な男と遭遇。襲い掛かってきた男に応戦した。

イスを演じるボヒョンは、本作の制作発表で「今回の武術監督さんはこれまでも僕と4作品でご一緒させていただいている方なので、僕がうまくできること、得意とするものを加味してアクションシーンを作ってくださいました。監督も代役を立てずに演じることを望んでいたので、できるだけ自分の力でやり切りました」と明かしていた。

アマチュアボクサー出身でもあり、優れた身体能力を持つボヒョン。今回のアクションでは、強烈な右ストレートを相手の腹に決めるシーンも。さらに隙をつかれて室内にあった筋トレマシンに手錠でつながれてしまうもなんとか外し、ロープを使って5階の部屋から窓を突き破って飛び降りて逃げた男を一直線に追い掛ける。

その無謀さをガンヒョンにしっかりと注意されたものの、自らの体を張ったイスの豪快な逮捕劇は見応え満点だった。

そんな事件は、翌日配信された第8話でイスと、イスのことをよく思っていない捜査1課チームのジュニョン(カン・サンジュン)とのコミカルシーンを挟みつつ、解決へ向かう。この笑いとかっこよさのバランスも本作の面白いところ。

全16話なのでちょうど中間となる第8話まで配信されたが、8話で判明した“真犯人”がイスの過去と何やら関わりがあることが示唆されるなど、不穏な空気も漂ってきた。今後も派手なアクションだけでなく、人間ドラマとしても大いに引き付けられることだろう。

「財閥 x 刑事」は、ディズニープラスのスターで毎週金・土曜に独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

アン・ボヒョンが刑事役で体を張ったアクションを披露!/(C)2024 SBS & Studio S. All rights reserved.