末永桜花

SKE48が32ndシングル『愛のホログラム』を2月28日にリリースする。今回センターに選ばれたのは、前作『好きになっちゃった』に続いて7期生の末永桜花(すえなが・おうか)。2回目のセンターとなる彼女に作品への意気込みや今のグループについて思うことなどを聞いた。

【画像】末永桜花のぷりちーカット

――まずは2回目のセンターとなった感想を聞かせてください。

末永 前回は2度とないかもしれないセンターだから、楽しむことを目標に、悔いなくやりきるぞって気合いを入れて活動してたんですけど、今回は純粋に楽しめている気がします。

――どのタイミングでセンターになったことを聞いたんですか?

末永 昨年末のチームライブのリハーサル終わりにマネージャーさんに呼び出されて、「選抜メンバーです。おめでとうございます」って言われたんです。続いて「センターも決まってます」って言われて、「へー、そうなんですね」って答えたら、「末永さんです!」みたいな。びっくりしました。

――誰かに報告しました?

末永 前作もそうだったんですけど、最初に元同期の片岡成美ちゃんに連絡しました。「次のシングルもセンターだった」って送ったら、「うわ、ヤバっ!」って喜んでくれて、「センター祝いは何がいい?」って。今回もいい報告ができて嬉しかったです。

――またセンターに立てた理由は何だと思いますか?

末永 私のセンターに立つまでの道筋は、ファンの方ありきだと思うんです。たくさんの方が握手会に来てくれたり、センターですってなった時も、温かいコメントがいっぱい届いたり。そのおかげで2度も立つことができたのかなって。前回は歌番組に出られなくて、ファンの方にも悔しい思いをさせちゃったけど、今回はみなさんにいい報告ができればなって思います。

――MVはどうですか?

末永 アンティークな世界観に今のSKE48の雰囲気とか、可愛さが詰まっているなって。しかも今回は私のアトリエみたいなセットで、監督さんが私が鉄道好きなのを知ってくださって、鉄道模型が走っていたり、すごく嬉しかったです。曲も元気に行くぞって感じじゃなくて、『金の愛、銀の愛』ぶりぐらいにシリアスな楽曲です。

末永桜花

――最近のSKE48で流行ってるものとかあります。

末永 ツムツムが急に流行りだしました。たまたま私が始めたら、周りにもやってるよってメンバーがちらほらいて、じゃあ一緒にやろうよって。空き時間があったらみんなでやってます。MV撮影でも、2つに分かれて撮影するシーンがあったんですけど、どっちのグループもツムツムの話をしてましたね。

――末永さんといえば鉄道好きですが、今乗りたい列車はある?

末永 特急「しらさぎ」に乗って、金沢に行きたいです。金沢駅が有名なので見たいし、あと兼六園に行ったり、海鮮を食べたりとか。今は地元の名古屋から1本で行けるんですけど、3月に北陸新幹線が敦賀まで開業すると乗り換えが必要になっちゃうんです。なので、今のうちに行っておきたいなと。

――選抜センターで、お仕事が忙しくないですか?

末永 でも1人旅だったら、自分のスケジュール次第で行けるので、日帰りでもいいから行きたい。名古屋駅でホームに「しらさぎ」が停まってるのはよく見るんですけど、乗ったことないんです。あれは米原駅で進行方向が変わるんですけど、座席を自分でくるっと回転させるのをやりたいです。

――誰か誘わないんですか?

末永 予定を合わせるのが大変だし、じゃあ1人で行こうってなっちゃうんですよね。この前、広島でお仕事だったんですけど、時間があったので1人で宮島へ行きました。商店街を歩いて、生牡蠣を食べて、厳島神社御朱印をもらって。

――アクティブですね。

末永 でも周りは友達同士とか、カップルが多くて、女のコ1人で参道を歩くのはちょっと気まずかったです(苦笑)。なので、ちょっと速足で歩きました。

――ちゃんと計画立てて出かけるタイプ?

末永 めっちゃ立てます。よくメンバーにA型っぽいねって言われるんですよ。ゆうかたん(浅井裕華)と大阪に出かけたんですけど、行きたい場所を一緒に決めたら、あとは私がどの順番で行ったら効率がいいか、ここで乗り換えとか、全部予定を作ります。逆にゆうかたんはO型なんですけど、何も計画立てないんです。

別に血液型で決めるわけじゃないけど、O型の人って、行き当たりばったりだけど、成功する確率が高い気がして。私は行き当たりばったりだと、休館日とか、ちょうど休憩時間とか、うまく行かないことが多いんですよ。だからこそちゃんと調べて行くようにしています。

末永桜花

――シングルが出るころには誕生日ですね。

末永 リリースの2日前に22歳になります。13歳の終わりでSKE48に入って、3月で10年目に突入します。でも私に22歳の自覚がないというか、まだ子供の気持ちというか。ツインテールしてるし、まだ18ぐらいに見えるでしょって、自信があるので(笑)。このまま大人になっていくことに驚きなんですけど、もっと自分を高められる1年にしていきたいなって。

――自分を高められる1年ですか。

末永 小さなことでも10年間やってたら、ものすごい特技になってたんだろうなとか。ストレッチとかも10年間やっていたら、すごい柔らかくなるんだろうなとか思っちゃうんですよ。

――でもアイドルとしては、10年やってここまでなったわけですし。

末永 アイドル末永桜花としては、皆さんのおかげもあって結果を残せているとは思うんですけど、それ以外の末永桜花に何も残ってない気がして。歌の実力を上げるとか、演技力をつけるとか、アイドルの先をちゃんと考えないといけないなって。

やっぱり極め切った状態でアイドルを最後までやりたいし。これを言うと卒業するのかと思われちゃいそうですけど、そういうわけじゃなくて。自分の中に誇れるものや実力が残せてないなって。なので、自分を1人の人間として高められる1年にしたいなって思いました。

末永桜花

――こういうものを高めたいってある?

末永 それこそ演技と歌はもっと極めていきたいし、あとは人間性というか。自分の生き方、周りのことをもっと見るとか、人から得られることもたくさんあるので。今まで自分中心に生きてたんですけど、もっと視野を広げてみてもいいかなって。

――あまり人に興味なかったんですか?

末永 人と比べて落ち込んだりすることが多かったから、なるべく見ないようにしてたんですけど、こういう頑張り方をしてるコもいるんだとか、思えるようになったかなと。

――やっぱりセンターですから全体を見て。

末永 心を広く、周りも広く見ていきたいです。ちゃんとみんなを引っ張っていくというか、グループをみんなで盛り上げていく意識も必要だと思ったので。大人になっていきたいですね。

グループとしては、もっと今のSKE48を知ってもらいたいし、歌番組でも個人でも、どういった形でもいいから、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。そのために私ももっとグループに貢献していけるよう。卒業生の須田亜香里さんみたいな、SKE48といえばみたいなメンバーになりたいです。

末永桜花

末永桜花(すえなが・おうか)
2002年2月26日生まれ、愛知県出身
公式X【@Ouka_ske0226】
公式Instagram【@ouka_ske0226】

取材・文/関根弘康 撮影/佐賀章広

SKE48シングルセンターの末永桜花