アイドルグループ・高嶺のなでしこが、メジャーデビューシングル「美しく生きろ/恋を知った世界」を2月21日にリリースする。

【写真】王道アイドルらしさを感じさせる橋本桃呼、松本ももな、籾山ひめりの3ショット

高嶺のなでしこは、元ラストアイドルの橋本桃呼、松本ももな、籾山ひめりとオーディションで選ばれた城月菜央、涼海すう、葉月紗蘭、春野莉々、東山恵里沙、日向端ひな、星谷美来による10組。2022年に結成し、同年8月7日に「TOKYO IDOL FESTIVAL」でステージデビューを果たした。楽曲「可愛くてごめん」の公式カバーがYouTubeで1310万回再生を突破(※2024年2月現在)するなど、注目を集めている。

WEBザテレビジョンでは、メジャーデビューを直前に控えたメンバー全員にインタビューを実施。今回は元ラストアイドルの3人に話を聞いた。

■ひめり、桃呼、ももなの3人は、たかねこの父母・長女…?

――なでしこっぽいポイントを含めて、自己紹介をお願いします。

橋本:橋本桃呼です。濃いピンク担当の20歳です。なでしこっぽいポイントは足ですかね。自分でもチャームポイントだと思っていて、よく褒めてもらうことが多いので、スタイルには自信があります。

松本:松本ももなです。21歳です。なでしこっぽいポイント…? 控えめな性格かな。楽屋ではふざけることもありますが、人前に立つと緊張して前に出られないから。日本人女性みたいな性格かなと。

籾山:籾山ひめりです。19歳、青色担当のキャプテンをしています。なでしこっぽいポイントはなんだろうな…。

橋本:こけしっぽい、ぱっつん前髪とか?

籾山:ディスられているって絶対に書いてください(笑)。19年間ずっとこの前髪で生きているんですが、このこけしみたいな姿がなでしこっぽいポイントかもしれません。

――皆さんはアイドル経験を経てから、高嶺のなでしことしての活動を始めました。グループ内では皆さんが他の経験少ないメンバーを引っ張っていく存在なのでしょうか?

橋本:ひめりはキャプテンで、たかねこの母と父と呼ばれています。ライブの直前で「もう行くよ」と引っ張ってくれたり、MCでまとめてくれたり。本当にずしんと高嶺のなでしこを支えてくれているという印象があります。

松本:私もそう思っていて、お仕事のときにはフォローしてくれるし、ひめりといると心強い。歌とダンスが上手で、トークも面白いし、しかもかわいい! ひめりにできないことはないんじゃないかと思うくらいです。

■キャプテン籾山ひめりは「たかねこのママ」

――籾山さんはキャプテンとして何か意識しているんでしょうか?

籾山:元々引っ張っていくタイプではないので、何かを率先したり、意見したりするのができるタイプではないんです。ですが、頼りにされると頑張りたくなってしまうところがあって…。たかねこのママって言われると、意識しないうちにママっぽくなっちゃうし、みんなのことを守りたくなっちゃうんですよね。

ライブ前はなるべく早めに準備をして、最初にステージに向かおうと思っています。マイクを持つ順番や立ち位置などグループ全体として把握して、私がサポートできたらいいなって。

――環境によって変わってきたんですね。パパとしてはいかがでしょう?

籾山:最初は桃呼がパパだったんです。桃呼は私の気持ちを繊細に受け取って、みんなに優しく伝えてくれたり、周りをよく見てくれたり。メンバーを肯定してくれるので、いてくれるだけで助かります。自分もキャプテンを任されてあわあわしている時がありますが、そういう時に桃呼が隣にいてくれるだけで安心しますね。

橋本:父として、母のことを支えないといけないなと日々感じています。

籾山:MCでかんだ時には桃呼がツッコんで笑いに変えてくれますし、トーク中に喋りたそうなメンバーの様子にも気付いてくれます。

――周りが見えるタイプなんですね。

橋本:意識している部分もあるのですが、元の性格が結構厳しいタイプなので、いろんなところが見えちゃうっていうのが大きいです。でも、メンバーのことは誰よりも見ている自信があるし、その分メンバーの良いところをたくさん見つけられるので、メンバー紹介は得意だと思います。

――松本さんはどういうタイプですか?

籾山:ももなは優しさで包み込んでくれる長女です。自分が忙しい時でも嫌な顔をせずにメンバーのお世話もしてくれます。気遣い上手で、こんなに優しい人には出会ったことがないぐらい。

最初はシャイな部分もありましたが、一緒にいる時間が増えるにつれて少しずつ心を開いてくれて、いろんなお話をしてくれたり、顔をくしゃくしゃにして笑ってくれたり。ももなが笑うと、たかねこは幸せな空間に包まれるんですよ。

■「美しく生きろ」は、高嶺のなでしこを代表する楽曲に

――メジャーデビューシングル「美しく生きろ」はどんな楽曲でしょうか?

橋本:「結果が全てでもこの世界で生きていたい」という歌詞があるのですが、ラストアイドルとしての活動は2022年に活動終了してしまったので、残念な結果で終わってしまいましたし、高嶺のなでしこに入る時は、正直「このままアイドルを続けてていいのかな」という不安も。それでも、高嶺のなでしこで今活動しているのはこの世界が好きだからで、アイドルしてることが好きだからだと思うんです。

だから、「この世界で生きていたい」し、アイドルの本質を突いた曲だと思うので、ファンの方にも聞いてほしいですし、同業者の方にも届けばいいなという思いがあります。

松本:私は「迷いはない 後悔なんてない この日のために生きてきたんだ」というAメロの部分がすごく好きです。高嶺のなでしことして活動することになり、メンバーとファンの方と夢の続きを見ることができて楽しいですし、アイドルを続ける道を選んで間違いなかったと感じています。

あとは、大きいイベントで全国や海外からたくさんのファンの方が会場いっぱいに集まってくださって。その際にペンライトの光の海を見て、「この日のために生きてきたんだ」という歌詞がリンクしてすごく刺さりました。

籾山:「美しく生きろ」は、高嶺のなでしこを代表する楽曲になると思っています。アイドルの裏側を描いている歌詞が多く、ラストアイドルでアイドルを経験したメンバーの気持ちと、アイドルを始めたばかりの新鮮な気持ち、どちらとも解釈できる楽曲です。

なので、メンバーによって笑顔で受け止めている子や、苦しい表情で受け止めている子もいて。1人ずつ背景が違うので、受け取り方が異なるのがこの楽曲の魅力だと思います。

「共に見てくれやしないか?」というフレーズを私が担当しているのですが、ファンの方はライブを作り上げていくチームだと思っているので、メンバーはもちろん、ファンの方にもこれからの高嶺のなでしこについてきてほしい気持ちを込めて歌っています。

■片思いの女の子の気持ちを赤裸々に書いた「恋を知った世界」

――同じくシングルに収録されてる「恋を知った世界」についても教えてください。

橋本:片思いの女の子の気持ちを赤裸々に書いた楽曲です。恋って甘酸っぱいイメージがあると思うのですが、好きだからこそ苦しいし、思いを届けたいけど届けられない、みたいな葛藤している女の子の気持ちが表現されているので、今恋をしている人に聞いてもらいたいです。

籾山:恋に対して最初は前向きではなかった女の子が、好きな人の目に入るようにリップを塗ったり、メークしたりして変化する姿が歌詞で表現されていて、そこがすてきだと思っています。女の子が好きな人に思いを伝えるためにどうやって動いていったのか、っていうところも好きなポイントですね。

■10人の仲が深まり、それぞれのキャラが立ってきた2023年

――2023年はツアーを実施していましたが、個人として成長したポイントはどこですか?

籾山:私はMCを任せていただくことが多くて。たかねこだけではなく、他のグループと一緒にライブをする時もMCを担当させていただきました。最初はとても緊張してしまって、ラストアイドル時代にMCを多く経験していたわけではないので、どう話を振ればいいか分からなかったです。

ですが、回数を重ねるにつれて、「ここを伝えやすくしよう」とか「こういう時は端の方から振っていこう」とか、少しずつ改善していくことができて、MC面ではたくさん学んだ1年でしたね。

橋本:私は正直、高嶺のなでしこに入ったばかりの頃は、グループでの自分の役割やキャラクターにすごく悩んでいました。めちゃくちゃ葛藤して、ツアーの時期に1カ月ほど活動を休止させていただいた時期もありました。

その時期を経て、「でも頑張るしかないか」と吹っ切れたというか、戻ってきてからは積極的に話してトーク面で評価されることが多くなったかなって。そこは成長できたところかなと思います。

松本:私はアイドル以外に雑誌モデルなどの仕事をたくさんさせていただいてて、そこで私を知った方がたかねこの曲を聴いてくださることがありました。

たかねこにはすてきなメンバーがたくさんいるので、私が入口となってたかねこをもっと知ってもらい、推してもらえたらいいなと思います。あとはSNSを頑張っていて、そういった面からもたかねこに貢献したいですね。

――グループとして成長した部分はどんなところでしょう?

籾山:メンバーが自分から話せるようになったことが大きいですね。今まではラストアイドルの3人がなるべく先に喋ろうと意識していましたが、今は10人のメンバー誰が喋っても、同じ気持ちを伝えてくれるし、積極的にみんなが話してくれるようになったと感じています。

それは、グループ内でメンバーのキャラが立ってきたおかげかなって。「今は自分が喋っていいんだ」とメンバー内で分かるようになってきたんだと思います。メンバーの個性を出せるようになった1年でしたね。

パフォーマンス面では、以前はバラバラだと思う部分がありましたが、ライブ経験を重ねていくにつれて、一人一人のパフォーマンス能力が少しずつ上がってきました。笑顔でいられることも増えて、表情を意識する余裕が出てきたんじゃないかなと思います。

■オリジナル楽曲をバズらせたい

――最後に、今後の目標を教えてください。

松本:みんなが思っていることだと思いますが、高嶺のなでしこのオリジナル楽曲をバズらせたいです。去年は「可愛くてごめん」をカバーさせていただいて、歌番組などのメディアに出演させていただいたのですが、「可愛くてごめん」のイメージだけでなく、オリジナル楽曲をバズらせて活動の幅を広げたいと思っています。あと、アドトラックを走らせたい…!

橋本:私は、着実に大きいステージに向かいたいというのが目標です。ありがたいことに去年9月に1周年記念コンサートをやらせていただいたのですが、豊洲PITのチケットを完売できたので、2024年は豊洲PITよりもっと大きいステージでライブをしたいですね。そんな感じで大きいステージに繋げていき、最終的には日本武道館に行きたいと思います。

籾山:私たちは2024年2月21日メジャーデビューさせていただきますが、応援してくださった皆さまのおかげでメジャーデビューを実現できると思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは、今まで応援してくださった分、私たちが大きな姿を見せられるように、そして大きなステージに連れて行けるように頑張っていきたいと思っています。テレビや街中のポスターなど、ファンの方が応援してて良かったと思える出来事を増やせるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!

高嶺のなでしこのメジャーデビューを記念して松本ももな、籾山ひめり、橋本桃呼(写真左から)にインタビュー/撮影:山田健史