ユベントスの元U-21イタリア代表MFニコロ・ファジョーリ(23)が“ギャンブル依存歴”を振り返った。『フットボールイタリア』が伝えている。

昨秋カルチョを襲った違法賭博スキャンダル。ユベントスは一連の問題でポール・ポグバに事実上別れを告げることとなり、下部組織から大切に育て上げた若きファジョーリも、7カ月間の出場停止処分を喰らうこととなった。

そんなファジョーリは27日、更生プログラムの一環として、トリノ市内にて心理学者や地元の学生を集めた「ギャンブル依存症の人々を救う会」にゲスト登壇し、自らが賭博に手を染めた経緯などを詳しく打ち明けている。

「最初のギャンブルは16歳。暇つぶしのゲーム感覚だったものが、徐々に病的なものに変わっていったんだ。“賭博”に手を染め出したのも、ユベントスのユースにいたころだ」

「自分自身の制御ができなくなる前から、僕はギャンブルが好きだったということだ。知らず知らずのうちに、自らにドーパミンを求めていたようだね。自分が病気だと気づくときも来たんだけど、助けを求めるのに長い時間がかかってしまった…それは昨年5月。夜眠れなくなった」

「最初のキッカケは…多分“孤独”だ。実家から離れて孤独を感じていたように思う。どこかしらイライラしていた自分を思い出す。唯一の救いはサッカーの試合だったけど、今思えば日々の練習は全力を尽くしていなかった気がする」

このゲスト登壇で、当局による捜査の段階でも告白した全てを、自らと同じ末路を辿る人が出ないようにと再び語ったファジョーリ。出場停止処分があける今季最終節の復帰を視野に入れる。

「確か5月19日までプレーできない。ユベントスの今季ラストゲームは5月25日なんだ。その試合に出たいし、ユーロ2024だって出たい。この気持ちを周囲に受け入れられなくてもいい。何らかの意志がなければ、今ここにも来れていないことを理解しているんだ」

「僕はおそらく人生で最も困難な時期を迎えていた。家族や地元の友人、チームメイト、ユベントスの関係者が僕を元気づけてくれているよ。街中で後ろ指を指されたり、侮辱されたりしたことは実は一度もない」

「もうギャンブルはしない。ここに誓う。あの一件から家族や友人との関係が深まったことに気づいたとき、初めて自分が時間を無駄にしてきたことを悟ったんだ。正しい道のりを歩んでいるし、気分も良い」

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