利用者数60万人(※1)のPMS(月経前症候群)対策アプリ「ケアミー」を運営する株式会社ヘルスアンドライツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:吉川雄司)は、女性の健康週間(3/1~8)および 国際HPV啓発デー(3/4)にあわせて、1997~2006年度生まれの女性(以下、「キャッチアップ世代」)415人を対象に、2025年3月末に期限を迎えるHPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)のキャッチアップ接種(※2)に関する意識調査を実施しました。

調査結果からは、キャッチアップ世代のHPVワクチンやキャッチアップ接種に関する認知や理解が十分ではない状況が浮かび上がりました。

ケアミーはこれまで、アプリ利用者に対し子宮頸がん予防に向けた啓発活動を行ってきました。女性の健康課題に関わる正しい知識の理解促進に向けて、今後も情報発信に取り組んでまいります。

(※1)PMSの対策アプリ「ケアミー」利用者数60万人を突破!憂鬱な生理前を変えるフェムテック、男性からも支持

(プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000042562.html

(※2)子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐHPVワクチンは、小学6年から高校1年相当の女性を対象に2013年4月に定期接種化されました。その後、積極的勧奨が中止されていましたが、2022年4月に勧奨が再開されました。積極的勧奨の中断期間に接種機会を逃した1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性は、2025年3月末まで無料で「キャッチアップ接種」を受けることができます。このほか、2007年度生まれ(2007年4月2日2008年4月1日生まれ)の方は、通常の接種対象の年齢を超えても、2025年3月末まで接種できます。


調査結果

・HPVワクチンキャッチアップ接種、対象世代の約6割が「知らない」

キャッチアップ未接種者、キャッチアップ接種を認知していても「接種の予定なし」「接種を迷っている」が約8割

・接種に対する不安情報不足がキャッチアップ接種のハードルに

調査概要

※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。合計しても100%にならない場合があります。

※本調査結果は、広くご活用ください。データの引用・転載時にはクレジット「PMS対策アプリ『ケアミー』調べ」を明記していただくようお願いいたします。

調査詳細

・HPVワクチンキャッチアップ接種、対象世代の約6割が「知らない」

キャッチアップ世代に対し、HPVワクチンの「キャッチアップ接種」を知っているか尋ねたところ、58.6%が「知らない」と回答しました。また、キャッチアップ接種もしくは定期接種で「すでに接種済み」と回答した人は全体の17.8%に留まりました。


・キャッチアップ未接種者、キャッチアップ接種を認知していても「接種の予定なし」「接種を迷っている」が約8割

キャッチアップ接種を「知っている/未接種」と回答した人を対象に、今後の接種予定を尋ねたところ、39.8%が「接種する予定がない」、38.8%が「接種を迷っている」と回答。キャッチアップ接種を認知しているものの未接種の人の中では接種予定者は約2割に留まり、約8割が接種の予定がない、または迷っていることが分かりました。


・接種に対する不安や情報不足がキャッチアップ接種のハードルに

キャッチアップ接種について「接種する予定はない」「接種を迷っている」と回答した人を対象にその理由を尋ねました。「HPVワクチンは副反応が危険だと聞いたことがあるから」が31.2%と最も多く、次いで「キャッチアップ接種について詳しく知らないから」が22.1.%、「HPVワクチンを打つ必要性を感じないから」が16.9%でした。

「その他」の回答としては、「打ちに行く時間がない」「子宮頸部異形成を発症しており、既にHPVに感染したことがあるため」「何となく面倒だから」「性経験があるのに意味があるのかわからないから」などが挙げられました。キャッチアップ世代のHPVワクチンやキャッチアップ接種についての認知や理解が十分ではない状況が浮かび上がりました。


「みんパピ!」代表理事・稲葉可奈子先生に聞く調査結果のポイント

キャッチアップ接種の対象者のうち、約6割の方がキャッチアップ接種自体を知らない、という結果は、あと1年でキャッチアップ接種が終わるという状況で、由々しき事態。さらに、キャッチアップ接種を知っているとしても、2013年の副反応疑い報道により多くの人に不安が刷り込まれてしまい、その後安全性が確認されたという事実は大きく報道されていないため、まだ「ちゃんと」知らずに「なんとなく」やめておこうと思っている人もたくさんいます。

その後の世界中の研究で、接種していない人にも同頻度で同様の症状がみられることがわかり、諸症状とHPVワクチンとの因果関係は否定されています。安全性が確認されたため、厚労省による積極的勧奨は再開し、接種の機会を逃してしまった1997-2007年度生まれの女性は特例で2024年度まで無料で接種することができます(キャッチアップ接種)。3回接種に半年かかるため、夏までには接種開始しましょう。

子宮頸がんは、20代後半~40代で発症することが多く、原因のHPVは、性交渉で感染しますが、約8割もの人が一生に一度は感染するありふれたウイルスで、だれもが子宮頸がんにかかる可能性があります。

ですが、子宮頸がんは「予防接種」と「がん検診」で予防できます。なるべくはじめての性交渉よりも前にHPVワクチンを接種することで、子宮頸がんを約9割予防できます。(すでに性交渉の経験があっても有効ですが、なるべく早めの接種がおすすめです。)9価HPVワクチンの場合は、1回目接種時に15歳未満の場合は、2回で接種が完了します(15歳以上は3回)。 子宮頸がんの原因となるHPV型全てをワクチンで予防できるわけではないので、HPVワクチンを接種した人も、20歳からの子宮頸がん検診が大事です。この両方で子宮頸がんは予防でき、世界は子宮頸がん撲滅に向かっています。 「知らなかった」という理由で後悔することのないように、子宮頸がんはだれもがかかりうる病気だけれども予防できること、HPVワクチンの安全性は確認されていること、を知って頂き、高校生~27歳(1997年度生まれまで)の方は、ぜひ無料で接種できる機会を逃さないで下さい。


稲葉 可奈子先生

医師・医学博士・産婦人科専門医

一般社団法人「HPVについての情報を広く発信する会」代表理事 

京都大学医学部卒業、東京大学大学院にて医学博士号を取得。現在は関東中央病院産婦人科医長。医師としての診療業務と、4児の母として育児も楽しむ生活を両立。子宮頸がん予防や性教育など、「生きていく上で必要な知識」の発信に幅広く取り組んでいる。


「みんパピ!」(一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会)について
「みんパピ!」は、HPV感染症に関する正確な知識を広く日本国民に伝えることを目的として活動する、産婦人科・小児科・公衆衛生の専門家有志による団体です。
ウェブサイト「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」の運営や、教育現場と連携した取り組みなど、様々な啓発活動を行っています。

子宮頸がん予防に向けたケアミーの取り組み

PMS対策アプリ「ケアミー」を運営する株式会社ヘルスアンドライツは、女性の健康課題に関わる正しい知識を誰もが適切なタイミングで得られる社会の実現を目指しています。子宮頸がん予防に向けた啓発活動の一環として、「みんパピ!」 と協働し、アプリ利用者の年齢に応じて、適切なタイミングで子宮頸がん予防についての情報を提供しています。具体的な取り組みは以下の2点です。

  • HPVワクチンの定期接種の対象年齢にあたるアプリ利用者に対し、HPVワクチンの定期接種に関する医師監修記事を、定期的に表示します。

  • 子宮頸がんの定期検診が推奨されている20歳以上のアプリ利用者に対し、子宮頸がん検診についての医師監修記事を、定期的に表示します。

子宮頸がん予防に関する正しい知識の理解促進に向けて、今後も情報発信に取り組んでまいります。


HPVワクチン定期接種世代の利用者向け通知画面(左)、20歳以上の利用者向け通知画面(右)

ケアミーについて

ケアミーは、生理前に体や心に不調が起こるPMSの対策に特化した、産婦人科医監修のアプリです。利用者の過去のデータをもとに、PMSによる不調を分析・予測します。また、PMSによる不調をLINEでパートナーに共有できます。月経随伴症状による女性の労働損失などの社会課題やカップルや夫婦間のパートナーシップの課題解決を目指します。

アプリのメインカラーには、ヘルスケアを連想させ、かつジェンダーニュートラルなグリーンを採用。また、画面に広告を表示せず、利用者の使いやすさを重視したシンプルなデザインを追求しています。

不安や悩みをチャットで相談できる相談チャット機能も新たに搭載し、アプリストアの5段階評価では4.6という高い評価を獲得しています。


「ケアミー」アプリホーム画面(左)、LINE通知画面(右)

【「ケアミー」アプリダウンロードURL】

<iOS> https://apps.apple.com/jp/app/id1505033077

<Android>https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.healthandrights.coyomiv2

メディア関係者の方へ

今回のリリース内容に関する取材、インタビューをお待ちしております。 「生理やPMSの課題」「男性への啓発の重要性」「フェムテック」ほか、「女性の健康課題」「健康経営」「女性の活躍推進」「ジェンダーギャップ」「妊娠・不妊」「ピル・緊急避妊薬」「包括的性教育」など、様々な切り口での情報提供が可能です。お気軽にご連絡ください。

代表プロフィール


代表取締役 吉川雄司

1989年大阪府枚方市生まれ。大阪大学卒業後、外資系消費財メーカーのP&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)に入社。その後、人材採用領域のWebメディアを運営する株式会社ワンキャリアの執行役員を経て、2018年1月に株式会社ヘルスアンドライツを設立。ユーザーインタビューを通じてPMSによる悩みを抱えるカップルが多いことに着目し、PMSに悩む女性自身とそのパートナーである男性の悩みを解決するアプリとしてケアミーをリリース。女性の健康課題に関わる正しい知識を誰もが適切なタイミングで得られる社会を目指し、企業等に対する生理や妊娠に関する知識の啓発活動にも注力。著書に「やさしく正しい妊活大事典」(プレジデント社)がある。

会社概要

会社名:株式会社ヘルスアンドライツ

代表取締役:吉川雄司

設立日:2018年1月17日

所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-2 エクラート渋谷

事業内容:産婦人科医監修のPMSの対策アプリ「ケアミー」運営、その他生理や妊活に関する書籍やWebメディアを通した情報発信

URL:https://healthandrights.jp/

配信元企業:株式会社ヘルスアンドライツ

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