10人組アイドルグループ・高嶺のなでしこが、メジャーデビューシングル「美しく生きろ/恋を知った世界」を2月21日にリリースする。WEBザテレビジョンでは、メンバーの城月菜央、涼海すう、橋本桃呼、葉月紗蘭、春野莉々、東山恵里沙、日向端ひな、星谷美来、松本ももな、籾山ひめり、10人全員にインタビューを実施。今回は、城月、日向端、星谷の3人に、現在の心境やグループの強み、今後の目標について語ってもらった。

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メジャーデビューにお父さんの方が興奮

――まずは、なでしこっぽいポイントを含めて、自己紹介をお願いします。

日向端:紫担当の日向端ひな、21歳です。なでしこっぽいポイントは、家のことを「お家」と言うところかな。小さい頃から「お家」だけはずっと「お」をつけて言ってて、「家」と話す方も多いので、きれいな方なのかなって。

城月:城月菜央、黄色担当の20歳です。なでしこっぽいポイントは、富士額ですね。ももなも同じく富士額を持っているのですが、昔から富士額は美人の象徴と言われているんです。なでしこといったら大和撫子なので、富士額を紹介してみました。TikTokなどのSNSで活動している時に、おでこ出しすることがたまにあるので注目してみてください。

星谷:星谷美来、赤色担当の20歳です。なでしこっぽいポイントは、背筋が伸びているところです。自分の中では無意識なのですが、姿勢を褒めてもらえることが多くて。小さい頃にお母さんから「姿勢を正しく伸ばしなさい」とよく言われていたので、それが体に染みついたのかもしれません。友達から言われるようになったのは、中学の卒業式で「一度もイスの背もたれに背中をつけてなかったよ」と言われて、自分でもびっくりしました。

■松本伊代との対談で「両親がびっくり」

――メジャーデビュー目前ですが、今の心境を教えてください。また、周りの方に報告しましたか?

日向端:こうやって取材を受けているのが「いよいよ来る…!」って感じです。

城月:両親に報告したのですが、メジャーデビューでテレビ出演が多くなり、いろんな方に見られる機会が増えると思うからと、両親はドキドキしているらしいです。

日向端:私も親に話したのですが、メジャーデビューという言葉の意味をちゃんと分かっていなくて。最初は「あ、おめでとう」と軽い感じだったのですが、ネットで調べてもらったところ、お父さんが興奮しちゃって。会社の人に自慢してくれているらしいです。自慢してもらえてうれしいですね。

星谷:私の場合は、自分が報告する前に友達から「メジャーデビューおめでとう!」という連絡が届いて、すごくうれしかったです。

有名なレーベルからのメジャーデビューということで、家族は所属アーティストを調べて「すごい! こんな方もいるんだ!」と喜んでくれていました。それこそ松本伊代さんと対談させていただく動画が公式YouTubeに載っているのですが、両親がびっくりしていました。

■メンバーは自分たちで発見した“武器”を持っている

――グループとしての強みはどんなところだと思いますか?

日向端:HoneyWorksさんがサウンドプロデュースをしてくださっているので、楽曲はとても強いと思います。

城月:十人十色なところも強みだと思います。メンバーそれぞれキャラクターや長所が違うので、10人のうち1人には虜になってもらえるから。

星谷:例えばトーク力やダンスの技術、バラエティーに呼んでいただいた時に披露できる一発芸など、誰かに言われたわけではなく、自分たちで発見した“武器”を持っているんですよね。10人もいるので、たかねこは高音から低音まで、自分たちの歌声を生かせていると思います。

――低い声が得意なメンバーもいるんですか?

星谷:キャプテンはハスキーな歌声で、低音も得意だと思います。私はかわいい声と言われることが多いのですが、「月曜日の憂鬱」ではせりふ調の「視線をください…」というかわいいパートを歌わせていただきました。レコーディングの時にも、1番の同じメロディーの部分を他のメンバーが格好良く歌っているので、合わせた方が良いかと聞くと「みくるんはそのまま甘々でいこう!」と言っていただいて。自分の声をかわいいと思ったことがなかったのですが、レコーディング後に音源を聞いた時に自覚していきました。

■城月菜央は「歌い方のくせが強い(笑)」

――ちなみに城月さんは、ご自身をどんなキャラクターだと思っていますか?

城月:どういうキャラなんですかね…説明するのは難しいんですけど、基本的に根が真面目なので、真面目に生きています。でも、周りの人には変人と言われることが。

星谷:SHOWROOMの配信をしているのですが、メンバー個人で配信するので、時間が空いている時にはたまに見にいくんです。そうすると、高確率で水曜日のカンパネラさんの「桃太郎」を歌っていて。歌い方のくせが強いんです(笑)。

城月:配信の時の記憶って薄くて(笑)。自分では楽しんでやっている感じなので…でも、配信は好評なのでありがたいです。

■「可愛くてごめん」MVは3次元だからこそ出せるかわいさやキラキラをプラス

――楽曲「可愛くてごめん」が1300万以上の再生回数を記録していますが、ここまでバズった理由を自己分析していただけますか。

日向端:HoneyWorksさんがプロデュースするMVは二次元の映像が多い中で、私たちのMVは現実のアイドルが登場する三次元。実際の人間が歌っている映像が、皆さんにとっては新鮮で響いたのかなと思いました。

城月:最近はかわいい楽曲がバズっている流れがあると思います。「可愛くてごめん」の楽曲自体がまずかわいいですし、加えてMVで3次元だからこそ出せるかわいさやキラキラをプラスしました。メンバーでかわいいものを集めてMVを撮ったんです。衣装も自分たちで用意して。現実味があって、かわいいもの満載のMVだから、多くの人に響いたんじゃないかなと思います。

星谷:「可愛くてごめん」は世界的に有名で、TikTokなどのSNSで名前が広がっていたんですよね。そのタイミングで私たちが公式カバーできたことがバズった要因としてあるのかなと。

■スペシャルサポーターの村重杏奈「絶対、武道館行こうな!」とメンバーを鼓舞

――昨年9月には1周年記念ライブを開催、12月には「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)に出演と、高嶺のなでしこは勢いに乗っていると思います。

城月:豊洲PITでファーストファンミーティングを実施させていただいた約1年後に「美しく生きろ」の1周年記念ライブを開催できました。ステージ上からペンライトの数が明らかに増えていることを実感して、うれしかったですね。

星谷:「FNS歌謡祭」に出演した後に、握手会やメジャーデビューのリリースイベントが始まりました。そこで「FNSで好きになりました」と言ってくださる方が多くて。テレビの影響は大きいと思うので、「FNS歌謡祭」への出演は勢いに乗るきっかけになったと思います。

また、対バンライブが終わった後にはエゴサーチをするのですが、デビュー当時は来てくださったファンの方だけが「高嶺のなでしこ良かった!」などと投稿してくださっていました。最近は、推しているグループの前後でたかねこのライブも見て、「このグループの曲もいいじゃん!」と書いてくださることも。なので、そういった初見の方たちの心を掴んで、今度はたかねこを目当てに来てもらいたいです。

日向端:SHOWROOM配信で、美来が言っていることをすごく感じます。「ライブで見て、たかねこのことが好きになったよ!」などとコメントいただけることが増えて。あと、テレビ出演の後には、フォロワーの数が圧倒的に増えるので、そこでも勢いを感じます。

――スペシャルサポーターの村重杏奈さんはMC等で一緒になる機会も多いかと思いますが、どんなことをお話されましたか?

星谷:去年10月に、高嶺のなでしこが生放送番組「オールナイトフジコ」(毎週金曜深夜0:55-2:55、フジテレビ)に出演した時に、CMの合間に少しお話しました。「たかねこの曲、マジで聞いているよ」「めっちゃ応援しているから!」って。あと、私たちが楽曲を披露した後にも、カメラに抜かれている間に村重さんが「絶対、武道館行こうな!」と言ってくださって。それがテレビで放送されたので、私たちの目標を村重さんも一緒になって応援してくださっていることを感じて、勇気をもらえましたね。

日向端:私はあいさつしかしたことがないので、積極的に話しに行けなかったのですが、この前たまたまお会いしまして。うれしくなって「あー! 村重さん!」と言ったら、私のことを覚えててくださっていて、「おつかれー!」と言ってくださいました。普段からたかねこのことをSNSで見てくださっているらしく、好きでいてくれていることが伝わってうれしかったです。

■高嶺のなでしこの人生を表した楽曲「美しく生きろ

――メジャーデビューシングルの「美しく生きろ」は、どんな楽曲に仕上がりましたか?

星谷:「美しく生きろ」は、私たちのグループ名「高嶺のなでしこ」が歌詞に入っている曲なので、初めて聴いた時に私を含め、感極まって涙を流すメンバーもいたほどでした。歌詞のメッセージは、アイドルの私たちにも響くし、聞いていただくファンの方にも共感してもらえるのではないかと思います。この曲で高嶺のなでしこを知った方には、「一握りが見れる景色」、武道館という高みを目指して、一緒に進んでいきたいと感じています。

城月:私たちがレコーディングをして出来上がった曲を聴いた時に、自分たちが思っている気持ちが歌詞に乗っているからこそ伝わるものがあるなって。美しくて、格好良いアイドルになりたいなと思わせられる曲です。

日向端:高嶺のなでしこの代表曲という感じで、私たちの人生を表したような曲です。メンバーがオーディションの時に言ったせりふを、そのメンバーが歌っているのでエモいですよ。「天に向かって真っすぐに 誰の手も届きやしない」など、格好良い歌詞がたくさんあるので、背中を押してもらえる曲だと思います。

■今年は「オリジナル楽曲でバズりたい!」

――最後に、今後の目標を教えてください。

星谷:今年は「オリジナル楽曲でバズりたい」という目標をグループで掲げています。今までは「可愛くてごめん」で1000万回以上の再生回数で、日本だけではなく海外でもたくさんの方に名前を知ってもらいました。私たちのオリジナル楽曲でバズることによって、歌番組に出演する機会を増やしたいです。

メジャーデビューすれば他のアイドルと比べられることも増えると思います。ここからが本番だと思うので、気を抜かずに精進していきます。

城月:個人としては、「CONTEMPO:マカオジャパンスプリングフェスティバル」をきっかけに、海外の方からの反響も増えていくのかなと。マカオ以外にもいろんな所に行けるかもしれないので、語学の勉強をしようと思っています。

日向端:私は「挑戦できることはなんでも挑戦する」とずっと言ってきているのですが、去年は行動に移せていないことが多かったので、今年は行動に移せるように挑戦したいなと思っています。インタビューからバラエティーまで、本当に全部挑戦したいです。

高嶺のなでしこのメジャーデビューを記念して城月菜央、星谷美来、日向端ひな(写真左から)にインタビュー/撮影:山田健史