やはりそのパワーは規格外。大谷は今季も本塁打を量産してくれそうだ(C)Getty Images

 ドジャース大谷翔平が現地時間2月27日(日本時間28日)に行われたホワイトソックス戦でオープン戦初出場。「2番・DH」で先発し、5回の第3打席にレフトスタンドへの2ランホームランを放った。移籍後最初のゲームで、スタンドのドジャースファンを大きく沸かせることとなった。

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 1番がムッキー・ベッツ、2番に大谷、3番がフレディ・フリーマンというオーダーが組まれ、まさにオフシーズンに予想されていた夢のような打線が実現した。その中で、大歓声に包まれた大谷の第1打席は見逃し三振、続く第2打席は3回に訪れるも、ランナー2人を置いた場面でセカンドゴロという結果に。

 そして快音は5回の第3打席に鳴り響いた。ホワイトソックスのドミニク・レオンに対し、フルカウントからのやや内側に入った速球をとらえると、打球はレフト方向に飛んだ。やや詰まり気味に見えたものの、そのまま伸びて行き、ボールはスタンドへ飛び込んだ。

 昨季まで何度も放っていた大谷らしい逆方向への本塁打は、まさに「挨拶代わり」の一発。ダイヤモンドを回りながら笑顔をみせていた大谷はこの打席でお役御免となったものの、コンディションの復調ぶりを示し、シーズンへの期待を膨らませるに十分なパフォーマンスを見せた。

 もちろん、米国内でもこの大谷のアーチを大きく報じている。スポーツメディア『CLUTCHPOINTS』は試合後、「ショウヘイ・オオタニ、春季キャンプデビュー戦でホームランを放ちドジャースファンを熱狂させる」と銘打ったトピックを配信。

 その中では「彼はすでにドジャースでかなりの第一印象を与えている」と綴っており、「オオタニはそのスイングで巨大なパワーを発揮した。現実的には、多くの打者にとってはおそらくレフトへのフライアウトだろう。(現地の)アナウンサーですらボールがここまで飛ぶとは思っていなかった」と大谷の放った打球について論じている。

 その上で、「しかし、打球は左翼手から離れ続け、最終的にはフェンスを大きく越えた」と振り返っており、この豪快な当たりが最初のゲームから出たことで、「ドジャースファンはLAでの特別なシーズンを夢見ているに違いない」と読み解いている。

 さらに、この試合ではドジャースの先発がエース候補と期待される24歳、ボビー・ミラーだったことも踏まえ、同メディアは「ドジャースファンにとってはエキサイティングな時期だ。チームには実績のあるスーパースターと若い有望な選手を揃えている。ショウヘイ・オオタニとロサンゼルスの限界はない」と期待を寄せた。

 多くのファンやメディアからの視線を浴びながら、昨季のホームランキングの実力をいきなり見せつけた大谷。レギュラーシーズンでの量産を予感させる、ド派手な実戦デビュー戦となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平が放った”規格外”の一発に現地メディアも驚き隠せず 詰まりながらもスタンドイン「多くの打者はレフトフライだ」