本屋大賞ノミネートの『川のほとりに立つ者は』、河合隼雄物語賞を受賞し中学・高校入試頻出作品としておなじみの『水を縫う』。書店員からも圧倒的支持を受ける今話題の著者、寺地はるなの文庫最新刊! ラスト、著者史上最も強くあたたかな光があなたを照らします。


株式会社新潮社は、2024年2月28日、文庫『希望のゆくえ』(寺地はるな)を刊行します。

弟の希望が放火犯を疑われる女性と共に姿を消し、兄の誠実がそのゆくえを追う。そんなミステリめいた序章から物語は始まります。いったい、希望はどこにいってしまったのか。果たして、誠実の声は弟に届くのか。これは、失くした「希望」を探しなおす、喪失と再生の物語です。

■<最終章>を、特別書下ろしで収録!

今回の文庫化にあたり、著者の寺地さんが特別に<最終章>を書き下ろしてくださいました。「まさにこれが読みたかった!」と思う「その後の話」。単行本のラストも希望を感じさせるものではありましたが、最終章が加わることによって、より強い光を放つ物語になりました。

傷を負った心も、逃げることも、「ここ」でないどこかで生きることも、あたたかに肯定するエール小説。進化し続ける作家、寺地はるなの文庫最新作を、どうぞお楽しみください!

■全国書店から推薦の声が続々!

「寺地はるなは、人間の心の奥にあるものをむきだしにする。これは、願いと救いの物語だと思います」(ジュンク堂書店滋賀草津店・山中真理)

「読み終わった瞬間めちゃくちゃ泣いてた。今一番大好きな作家」(丸善丸の内本店・森廣麻由美)

「重い。深い。でも未来はあると顔を上げて読み終えることができました」(明文堂書店TSUTAYA戸田・坂本まさみ)

■内容紹介

誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望(のぞむ)。行方を追う兄の誠実(まさみ)は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなる――。痛みを抱えたまま大人になった兄弟がそれぞれの「希望」を探す、優しいエールに満ちた物語。文庫化にあたり、書下ろし短篇を収録。

■著者略歴

1977(昭和52)年佐賀県生れ。大阪府在住。2014(平成26)年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。20’(令和2)年『夜が暗いとはかぎらない』が、山本周五郎賞候補。21’年『水を縫う』が吉川英治文学新人賞候補となり、同年同作で河合隼雄物語賞を受賞する。23’年『川のほとりに立つ者は』が本屋大賞9位に入賞、『わたしたちに翼はいらない』が大藪春彦賞候補となる。他の作品に『カレーの時間』『白ゆき紅ばら』など。

■書誌情報

書名 希望のゆくえ(新潮文庫刊)

著者 寺地はるな

発売日 2024年2月28日、電子書籍も同日配信開始

定価・電子書籍の希望小売価格 693円(税込)

ISBN 978-4-10-104951-9

配信元企業:株式会社新潮社

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