山下舜平大

宮崎・清武総合運動公園で開催中の春季キャンプを開催中のオリックスは28日、千葉ロッテを相手にSOKKENスタジアムで練習試合を行った。

 

■野手陣の仕上がり

これは毎年恒例となっている球春みやざきベースボールゲームズとして開催された。キャンプも残り1日とあって、オリックスは練習試合ながらも野手は主力から若手まで9イニングの中でやり繰りしながら、1人でも多くの選手に実戦の機会を与えようとする中嶋聡監督の配慮が見られた。

打線はホームランこそ出なかったものの、ロッテの守りにミスもあり、14安打6得点と野手陣の仕上がりの良さが見られている。

 

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■侍デビュー控える山下舜平大

ピッチャーは先発で山岡泰輔が登板。前回と同じくランナーを背負いながらも2回を無失点に抑えると、2番手には宮城大弥との開幕投手争いも注目される山下舜平大が登板。

山下は2回を被安打1、無失点の内容だった。持ち球のストレート、カーブ、フォークともにキレがあり、すでに仕上がっている様子。

3月6日、7日に大阪・京セラドーム大阪で開催する「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」への出場が決まっている山下は、「選んでいただき、とても光栄に思います。日本の代表としての誇りを持ち、全力で戦えるようにしっかりと準備したい」と話していたが、侍ジャパンデビューに向けて全く問題がないようだ。

 

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■外国人選手も好調

また山岡、山下の後を投げた新外国人のマチャド、カスティーヨ、エスピノーザ、横山楓、育成の才木海翔も無失点の好投で、先発ローテーションを争うカスティーヨとエスピノーザはかなりレベルの高いピッチングをしているだけに、首脳陣にとってはオープン戦で悩ましい判断をすることになりそう。

外国人選手が好調とあって、日本人選手にとっても先発ローテーション枠の争いは厳しいものになるだろう。4連覇を目指すチームにとってレベルの高い競争はチーム全体の底上げにもなるので歓迎すべきこと。投打ともに若い選手も力をつけているので、山本由伸山崎福也がいなくなってもオリックスの強さは揺るがない。

 

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■執筆者プロフィール

どら増田
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

【オリ熱イズム2024】オリックス・山下舜平大、侍デビューに向けて準備完了 2回無失点好投