イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が、“海外組”MFニコロ・ザニオーロに電話をかけたという。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

今夏ユーロ2024を控える前回王者・イタリア代表。スパレッティ監督が本大会への準備、選手たちのチェックに忙しくしていることは想像に難くないが、ここにきて数少ない“海外組”、イングランドはアストン・ビラ所属のザニオーロに電話をかけ、「疑問点をぶつけた」という。

ザニオーロは昨年2月にローマからガラタサライへ移籍し、昨季のトルコ1部優勝に貢献したのち、今季1年レンタルでビラへ。好調のチームで出番確保に苦しみ、昨年11月以降の先発出場はわずか1試合、年明け以降の1試合プレータイムは最長で27分間となっている。

スパレッティ監督からみたザニオーロは、自身の就任から6試合中4試合で起用した主力選手であり、2試合は違法賭博スキャンダルで招集を見送ったもの。(ザニオーロは違法性なしと結論)

ビラで序列を落としたザニオーロの現状を心配しているようで、つい先日にはインタビューで「本大会落選もあり得る」とも。イングランドへかけた電話の内容は、「出番を回復できるのか」「現在のコンディションは」などだったようだ。

スパレッティ監督は昨年9月の就任当初、最初の代表メンバー発表時に宣言していたように、所属クラブで出番が少ない選手の招集に消極的。ロベルト・マンチーニ体制で不動の存在だったジョルジーニョ(アーセナル)も、出番減を理由に10月まで招集を見送った。

ユーロ開幕まで、もう100日を切っている。ザニオーロは、間に合うか。