株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※2月1-5日に調査

2024年3月の消費意欲指数は46.5点。前月比では+4.2ptと大幅に上昇し、前年比では-0.8ptとやや低下しました。


【3月のポイント】

Point1 3月らしく新生活や旅行への意欲が高まり、消費意欲指数は前月から上昇

例年3月は、新生活や新年度に向けて消費意欲が高まる月です。今年も前月比では+4.2ptと大幅に上昇しましたが、前年比では-0.8ptとやや低下しています。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(2月240件→3月347件)が増加し、ネガティブな回答(2月990件→3月828件)は減少しました。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春物の服が欲しいなど)季節的な意欲向上(2月45件→3月124件)」が大幅に増え、「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある(2月119件→3月140件)」も増加しています。ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約(2月153件→3月60件)」「欲しいものがない・意欲がない(2月476件→3月380件)」が減少しています。また、「物価高・値上げ・円安(1月65件→2月59件→3月65件)」は1月・2月から大きな変動がなく、落ち着いています。

前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年3月362件→24年3月347件)はほぼ横ばいで、ネガティブな回答(23年3月893件→24年3月828件)は減少しています。具体的にポジティブな回答では目立って増減したものはありません。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(23年3月352件→24年3月380件)」が増加しているものの、「物価高・値上げ・円安(23年3月221件→24年3月65件)」は前年の3分の1以下まで減少しています。

生活者の消費意欲に対する物価高の影響は前年より低下しつつ直近では安定しており、3月らしく新生活や新年度に向けた季節的な消費や旅行への意欲が高まりそうです。

Point2 消費意向は、外出関連や飲食カテゴリーを中心に前月比増

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.9%で、前月比では+4.4ptと大幅に上昇し、前年比では-1.5ptと低下しました。

16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「ファッション」「旅行」「食品」「外食」「化粧品」「飲料」の6カテゴリーで20件以上増加し、前年比では「外食」「日用品」の2カテゴリーで20件以上減少しました。外出関連や飲食カテゴリーで消費意向が高まっていることがうかがえます。

NEWS RELEASE

詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください

配信元企業:株式会社博報堂

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ