FAカップ5回戦、ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・ユナイテッドが28日にシティ・グラウンド・スタジアムで行われ、0-1で勝利したユナイテッドがベスト8進出を決めた。

4回戦でフットボールリーグ2(4部)のニューポート・カウンティを4-2で下したユナイテッドは、準々決勝進出を懸けて同じプレミアリーグ勢のノッティンガム・フォレストと対戦した。

直近のフルアムとのリーグ戦を1-2で落とし、公式戦連勝が「5」でストップした赤い悪魔リーグ前回対戦で敗れた相手にバウンスバックの勝利を狙った。テン・ハグ監督は前節から先発3人を変更。負傷のマグワイアに代えてアムラバトを左サイドバックに置き、リンデロフをヴァランの相棒に据えた。さらに、メイヌーとフォーソンに代えてマクトミネイ、アントニーを起用した。

立ち上がりから比較的オープンな展開で試合が進むと、アウェイのユナイテッドが続けて決定機を創出。まずは4分、左CKの場面でキッカーのブルーノ・フェルナンデスが入れたボールをファーで回収したアントニーが左足を一閃。これの鋭いシュートがクロスバーを叩く。続く8分にはB・フェルナンデスの右クロスをゴール前に走り込んだマクトミネイが頭で合わせるが、今度はGKターナーの好守に阻まれた。

一方、ピンチを凌いだフォレストは時間の経過と共にアウォニイ、エランガのスピードを活かしたカウンターで押し返していく。18分にはボックス右に持ち込んだアウォニイが強烈な右足シュートを枠に飛ばすが、これはGKオナナの好守に阻まれた。

前半半ばから終盤にかけてはボールを握るユナイテッド、カウンターで応戦するフォレストという構図の下で一進一退の攻防が繰り広げられる。

なかなか効果的にフィニッシュまで持ち込めないアウェイチームだったが、37分には久々の決定機。ダロトが鮮やかなターンからボックス右に持ち込んで正確なクロスを供給。これをニアに走り込んだマクトミネイが頭で合わせるが、これはGKターナーの好守に遭い、先制点に繋げることはできなかった。

1勝1敗だった今季リーグ戦を踏襲する形でゴールレスでの折り返しとなった試合。後半の入りはホームのフォレストが優勢に進めていく。開始直後にはアウォニイ、オリジがボックス内で鋭いシュートを枠に飛ばすが、いずれもGKオナナの好守に阻まれる。

立ち上がりの守勢を凌いだユナイテッドは徐々にボール保持率を高めて押し込む展開に持ち込むと、ボックス付近でアイデアを見せるB・フェルナンデスが技ありの右足アウトを使ったシュート、ミドルシュートで際どいシーンを演出する。

後半半ばを過ぎると、ユナイテッド優勢の時間が続くが、相手のコンパクトな守備ブロックに手を焼いてなかなか決定機を作れず。また、最前線に入るラッシュフォードも淡白なプレーが目立ってゴールが遠い。

拮抗した状況のまま試合は最終盤を迎え、延長戦突入かに思われたが、ユナイテッドが土壇場で地力を示す。89分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのB・フェルナンデスがゴール前のスペースへ速いボールを入れると、ニアに飛び込んだカゼミロが頭に当ててコースを変えてゴールネットを揺らした。

そして、百戦錬磨のブラジル代表MFの土壇場ゴールによってフォレストとの接戦を制したユナイテッドが、ベスト8進出を果たすと共に週末のマンチェスター・ダービーへ弾みを付けた。

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