FAカップ5回戦、リバプールvsサウサンプトンが28日にアンフィールドで行われ、3-0で勝利したリバプールがベスト8進出を決めた。なお、リバプールのMF遠藤航はベンチ外となった。

4回戦でチャンピオンシップ(2部)のノリッジ・シティを5-2で下し、順当に5回戦行きを決めたリバプール。先週末に行われたEFLカップ決勝でチェルシーを延長戦の末に下し、今シーズン初タイトルを獲得したチームは、その激戦から中2日の過密日程で今季チャンピオンシップ4位のサウサンプトンをホームで迎え撃った。

クロップ監督はそのチェルシー戦から先発6人を変更。負傷の遠藤、グラフェンベルフに加え、マク・アリスター、ルイス・ディアスらがスタメンを外れ、トップチームデビューのクーマスやマコーネル、クラークら多くの若手が起用され、3トップはエリオット、ガクポ、クーマスの並びとなった。

多くの若手起用に加え、ジョーゴメスアンカーに配置する急造布陣で臨んだリバプール。慣れないメンバー構成とチェルシー戦の疲労によってやや重さが見受けられると、よりフレッシュなサウサンプトンが立ち上がりから決定機を作っていく。

5分にはアリボの中央突破からボックス左でパスを受けたスレマナが右ポストを掠めるシュートを放つと、直後にはマーラが高い位置でのボール奪取からシュートに持ち込むが、これはGKケレハーの好守に阻まれた。

以降も球際の勝負で優位性を維持するサウサンプトンの時間帯が続くが、中盤や前線に比べて主力クラスが並ぶ守備陣が要所を締めた守備で失点を許さない。

すると、前半20分を過ぎた辺りからリバプールがボールを握って押し返していく。ただ、アタッキングサードではクーマスやガクポの仕掛けを止められてしまい、決定機まであと一歩という状況が続く。

それでも、前半終盤の42分にエリオットの強烈なミドルシュートで最初の枠内シュートを記録したホームチームは、デビュー戦の若武者が大仕事をやってのける。

44分、相手陣内左サイドでツィミカス、クラークを繋いでボックス手前左のクーマスの足元にボールが入ると、18歳FWはペナルティアークまで切り込んで右足シュート。これが相手DFの足にディフレクトしてコースが変わると、ゴール左下隅に決まった。

クーマスのデビュー戦ゴールによって苦しみながらも1点リードで試合を折り返しリバプールクロップ監督はファン・ダイクを下げてコナテをハーフタイム明けに投入し、主力のプレータイムをコントロールする。

対して同じメンバーで臨んだサウサンプトンは、立ち上がりの48分に右サイドのエドジーの突破からのグラウンダークロスでチャンスを作るが、ファーで反応したスレマナのシュートはGKケレハーが見事な反応で阻止する。

その後、イーブンの展開に戻したリバプールは63分に殊勲のクーマス、マコーネルを下げてマク・アリスター、ダンズを投入。ここからより安定したゲームコントロールを見せる。

すると、後半半ば過ぎにはクーマスに続いて頼もしい18歳が魅せる。73分、相手陣内中央右でビルドアップのミスを突いてボールを奪ったエリオットがボックス右に走り込むダンズにパスを通すと、ダンズはGKとの一対一を絶妙なチップキックで制し、トップチーム初ゴールを記録した。

この貴重な追加点で勝利に大きく近づいたなか、クロップ監督はエリオットに代えて16歳MFニョニを送り込み、ピッチ内の平均年齢をさらに下げる。

だが、頼もしい若武者たちは以降も安定したプレーを続け、試合終了間際の88分にはブラッドリーのシュートのこぼれ球に反応したダンズがトドメの3点目まで奪ってみせた。

そして、2部相手に完勝のヤングリバプールが主力に休養を与えつつ、きっちりベスト8進出を果たした。

◆FAカップ5回戦結果
▽2/26
ヴェントリー(2) 5-0 メイドストーン・ユナイテッド(6)

▽2/27
ボーンマス 0-1 レスター・シティ(2)
ブラックバーン(2) 1-1(PK:3-4) ニューカッスル
ルートン・タウン 2-6 マンチェスター・シティ

▽2/28
チェルシー 3-2 リーズ(2)
ノッティンガム・フォレスト 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
ウォルバーハンプトン 1-0 ブライトン
リバプール 3-0 サウサンプトン(2)

※数字は所属カテゴリー

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