2月1日から始まったキャンプも約1か月の時を経て、各球団打ち上げとなった。

 思った通りのペースで進められたチーム、予想外のアクシデントが起きているチームなど様々あるが、ここから3月末の開幕戦に向け、ペースを上げて調整を進めていく。

【キャンプ総括】タイトル争いする可能性大‼︎キャンプを通して”最も脅威を感じた”選手について語ります!

 そして各球団の2024シーズンを彩る、期待の新戦力について球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は2月28日に自身のYouTubeチャンネルに「【キャンプ総括】タイトル争いする可能性大!!キャンプを通して"最も脅威を感じた"選手について語ります!【プロ野球】」と題した動画を更新。キャンプ視察も行った感想を踏まえて、各球団の新戦力について語っている。

 DeNAから「バッティングのセンスがいい」として名前が挙がったのは6年目外野手の勝又温史だった。バットコントロールが上手いとして「非凡なセンスの持ち主」と評価した。

 さらに最近は打撃が注目されているプロ2年目捕手、松尾汐恩に関しても捕手としてはまだまだとしながら「バッティングは使いたいな」と光るものがあるとした。

 今後はキャッチング、スローイング、フレーミングなどの捕手としての力をつけることが必要としながら、打てる捕手がいる球団は強くなるとしてチームには我慢の起用を求めた。

 さらに期待の新戦力について話を進める中で高木氏は「これから言っておくよ、プロ野球ファンの皆さん!」と前置きしながら、今季のブレイク選手について「前川と田村の争いは(今年)けっこう出てくると思うよ」とコメント。

 阪神・前川右京侍ジャパンのメンバー入りも果たした広島の若き主砲候補、田村俊介、ともに高卒3年目シーズン、21歳となる若武者2人が今年必ず出てくると宣言した。

 今後は「武蔵と小次郎みたいな」打撃面で好勝負をくり広げる可能性もあるとして、早ければ首位打者争いなど、タイトル争いにからむ可能性もあると指摘した。

 まず前川については「打てなくてもチームに貢献できる」打撃ができるとした。「7番・左翼」で先発出場した25日の中日とのオープン戦の内容から四球をしっかり選び、走者を優先させる打撃ができていたとして、自身の役割を理解していることが大きいとした。

 すでに岡田彰布監督からも今キャンプの野手MVPにもあげられ、成長を評価されている。20日の練習試合のサムスン戦では決勝2ランを放つなど長打力が持ち味、実戦9試合で打率・389と着実にアピールを重ねている。

 そして田村については高木氏は以前から潜在能力の高さを認めていたとして、ストロングポイントには「振る力がある」とした。タイミングを崩されたときにも「とっさの体の反応がいい」と対応力も天性のものがあると評価。頑健な肉体もたたえながら、今季のブレイクを期待した。

 動画内ではほかの球団の期待の新戦力についても触れている。

 各球団の新戦力の台頭はファンの楽しみでもある。果たして今季はどんな顔ぶれがペナントレースを彩っていくのか。今後の開幕までの道のりも期待を込めて見守りたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「武蔵と小次郎みたいな」「タイトルにからんでくる」高木豊氏が今年ブレイク必至と指摘する期待の新戦力とは