ゴーストバスターズ アフターライフ」のジェイソン・ライトマン監督が米ロサンゼルスの老舗映画館を購入すると報じられたばかりだが、実際には35人にも及ぶ映画監督たちによる共同購入であることが明らかになったと、米ロサンゼルスタイムズが報じている。

老舗映画館とは、米ロサンゼルスウエストウッドにある「フォックス・ビレッジ・シアター」。かつては人気劇場だったものの、コロナウイルスの蔓延と動画配信サービスの普及で動員が低迷し、売却されることになった。

このニュースを聞いたライトマン監督は、劇場を継続させるために自ら動いた。ライトマン自身が何度も通い、自身の「JUNO ジュノ」のプレミアを行った劇場でもあるため、思いもひとしお。最初に応じたのは、ライアン・ジョンソン監督とギレルモ・デル・トロ監督で、彼らは即座に共同購入プロジェクトへの参加を表明。その後、クリストファー・ノーラン監督、スティーブン・スピルバーグ監督、J・J・エイブラムス監督、デイミアン・チャゼル監督、アルフォンソ・キュアロン監督、アレハンドロゴンサレス・イニャリトゥ監督、クリストファー・マッカリー監督、ドゥニ・ビルヌーブ監督、カリン・クサマ監督、クロエ・ジャオ監督ら、ジャンルを超えた35人に及ぶハリウッドの映画関係者が加わり、映画愛と映画館文化の保存という共通の目的に向けて一致団結したという。

フォックス・ビレッジ・シアターでは、最新作からリバイバル上映まで幅広いジャンルの映画を上映する予定で、館内には監督たちが提供する小道具や衣装も展示される予定。将来的にはレストランやバー、ギャラリースペースの追加も計画されており、映画ファンのコミュニティとして機能させることを目指しているという。

ハリウッドの映画監督が共同購入 Photo by George Rose/Getty Images