バルセロナアトレティコ・マドリードから期限付き加入中のポルトガル代表FWジョアンフェリックスについて、来シーズンの再レンタルを希望しているようだ。28日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 現在24歳のJ・フェリックスは母国の名門ベンフィカで頭角を表し、2019年夏にクラブ史上最高額の推定1億2000万ユーロ(現在のレートで約195億円)でアトレティコ・マドリードへ加入。しかし、期待を上回る活躍を見せることができず、昨シーズン後半のチェルシーへの期限付き移籍を経て、昨年夏にバルセロナレンタル加入した。今シーズンはここまで公式戦30試合の出場で8ゴール5アシストをマークするなど一定の成績を残している。

 バルセロナへの期限付き移籍期間は6月末で満了となるJ・フェリックス。報道によると、クラブ側は同選手のこれまでのパフォーマンスを高く評価しており、来シーズン以降もスカッドに留めておきたいと考えているという。しかしながら、慢性的な財政難に陥っていることから、アトレティコ・マドリード側が要求する7000万ユーロ(約113億円)から8000万ユーロ(約130億円)を支払うことは困難であり、再レンタルという形での残留を希望しているようだ。

 一方で、バルセロナ側の方針が確定しているわけではなく、クラブは今後数週間に渡ってJ・フェリックスのパフォーマンスの継続性を評価し、夏の移籍市場における動きを検討する見込みと報じられている。なお、J・フェリックス本人がバルセロナでのプレーに充実感を覚えていることから、再レンタルが成立する可能性は低くはないものの、保有元のアトレティコ・マドリードは多額の資金を調達するべく他クラブへの売却も視野に入れているようだ。

 シーズンが終盤に差し掛かるなか、注目が集まっているJ・フェリックスの去就。バルセロナおよびアトレティコ・マドリードは今後どのような動きを見せるのだろうか。

バルセロナにレンタル加入中のジョアン・フェリックス [写真]=Getty Images