大リーグドジャースに所属する大谷翔平選手が2024年2月29日に結婚を発表しました。同選手と同じく「大谷」の名を冠す駅は、実はかなり“ご利益”のある駅かもしれません。

かなりの急勾配にある駅

アメリカ大リーグMLBドジャースに所属する大谷翔平選手が2024年2月29日、自身のInstagramを更新し、日本人女性との結婚を発表しました。

こうした大谷選手の節目で、鉄道会社自らが公式X(旧Twitter)で発信してきた「大谷駅」をご存知でしょうか。

それは滋賀県大津市にある京阪京津線の「大谷駅」です。京津線の列車は地下鉄京都市営地下鉄地下鉄東西線)に乗り入れるうえ、急勾配を上り下りする区間、そして道路のど真ん中を行く区間もあることから、京阪電鉄は「地下鉄・登山電車・路面電車の三刀流」と紹介しています。

そのなかの登山電車区間にある大谷駅は、40パーミルという急勾配上にあり、明らかにホームが傾いています。本来、停留場の勾配は10パーミル以下にしなければならないところ、この駅は、車両を4両化する際にホームを延長する場所がなかったため特例で認められており、日本の普通鉄道や軌道で最も急勾配にある駅なのです。標高も京阪線で最も高くなっています。

2021年にエンゼルス在籍中の大谷選手がMLBMVPを受賞した際は、その偉業を祝福すると共に、Twitter上で駅内のベンチを公開。この画像は駅の勾配のおかげで、右肩あがりになっており「来季の更なるご活躍を祈念して、京阪電車より大谷駅の右肩上がり画像を進呈します」と言葉を贈りました。

大谷選手はその後、WBC優勝、MLBアメリカンリーグホームラン王のタイトルなども獲得し、更なる躍進をしているということで、かなりご利益があるかもしれません。

なお、「大谷」駅は和歌山線にも存在するほか、鳴門線には「阿波大谷」駅が存在。他にも、読み方は違えど駅名に「大谷」が入る駅はいくつかあります。

※一部修正しました(2月29日19時30分)。

京阪京津線(画像:写真AC)。