なにわ男子・道枝駿佑が主演を務めるドラマ「マルス-ゼロの革命-」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第6話「第二部・復讐篇 最愛の人を亡くした男の逆襲が始まる…!」が2月27日に放送された。同作は、道枝にとってゴールデン帯連続ドラマ初主演となる青春“クーデター”サスペンス。謎多きカリスマ転校生に導かれ、“マルス”という動画集団を結成した落ちこぼれ高校生たちが大人社会に反旗を翻していく姿が描かれていく。今回から第二部に突入。仲間の一人、球児(泉澤祐希)を失った“マルス”の逆襲が始まる。(以下、ネタバレがあります)

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武藤将吾氏の脚本による完全オリジナルドラマ

同作は、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(2019年、日本テレビ系)の武藤将吾氏が脚本を務める完全オリジナルドラマ。道枝は大胆不敵で過激な言動で、カリスマ的な魅力を放つ一方、ダークで妖しい裏の顔を持つ主人公・美島零=ゼロを演じる。

ゼロの右腕的存在となる逢沢渾一、通称・アイコンを板垣李光人が、渾一の幼なじみで初恋相手でもある貴城香恋を吉川愛が演じる他、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希が動画集団“マルス”のメンバーとして出演。

また、ゼロと過去に因縁がある大手通信事業グループの社長・國見亜門役で江口洋介も登場している。

■ゼロが「第二章の始まりだ!」と高らかに宣言

マルス”の信用を取り戻そうとして久高(井上裕貴)と球児(泉澤祐希)は独断で活動を続けたが、その渦中に球児がホストともみ合い、非常階段から転落し、命を落としてしまった。

その衝撃は大きく、“マルス”の活動は中止を余儀なくされた。賢成(山時聡真)はその後、ずっと学校を休んだままで、ゼロも1カ月くらい行方が分からず。香恋(吉川愛)がクロッキー社の社長・國見(江口洋介)の娘で、スパイだったことも判明し、他のメンバーたちとの関係性がギクシャクした状態が続いている。

しかし、ゼロが学校に復帰。「俺は投げ出しちゃいない」と渾一に伝え、「第二章の始まりだ!」と高らかに宣言した。

■香恋を救いたいと願うマルスのメンバーたち

父親・國見を信じて疑わなかった香恋。父親のためを思い、ネットを利用してマルスの信用を落とすことに成功したが、球児が亡くなるのを目の当たりにしたことで香恋の気持ちも混沌としていったに違いない。

渾一は“マルス”のメンバーでの集まりに香恋も誘った。ゼロは香恋を仲間から外すのではなく、「人間にしたい」と渾一に伝えていた。渾一はそのことを香恋に話し、「きっと自分の気持ちに素直になってもらいたかったんだと思う。本当の自分を曝け出して欲しかったんじゃないかな」とゼロの気持ちを汲み取って語った。

そして渾一は「マルスにいた君は全部本当の君だと思ってる。みんなと喜びあったり笑い合ったあの感情は嘘じゃないって信じてる」と自身の気持ちも香恋に伝えた。

■不破が球児の思いをマルスのメンバーに伝えた

マルスに救われたトップスプリンターの不破(日向亘)が再登場。球児の言葉をどうしてもマルスのメンバーに伝えたかったという。

渾一については「あんなにイジメられてたのに心根が優しくて、いつもみんなを労ってくれる」と、久高については「いつもうるさくて喜怒哀楽が激しいけど、誰よりも暑くて、人を信じてる」、杏花のことは「天真爛漫で、まさに癒しって存在。あんなに嫌なことがあったのにいつも前向き」、賢成は「嫌味も多いけど、本当は仲間思い」、そしてゼロは「やっぱり、ヒーローかな」と不破に話し、「僕はマルスに救われた。いつまでも続いてほしいし、守っていきたい。きっとネットの向こうにいる人もマルスを必要としてるはずだから」と球児は笑顔を見せた。

亡くなった球児の思いを知った渾一は、球児のためにも、そして自分たちのためにも「マルスを復活させたい」と誓った。

■香恋、父・國見と決別「パパのことを信じたかったのに」

マルス復活のためにも重要になってくるのが香恋の存在。

ゼロは香恋を呼び出し、「嘘が嫌いなんだろ。お前が信じてる真実だって本物か分からない。自分でも薄々勘づいてるはずだ、國見の本性に」とズバリ伝えた。

「何言ってんの」と反論しながらもゼロと目を合わせようとしないのは、ゼロの指摘どおり、心の中に迷いがあるからだろう。「自分の目に映るものだけが世界の全てだと思うなよ」というゼロの言葉が香恋に重くのしかかった。

香恋は父・國見に「パパは本当に個人情報を流してない?」と直接聞いた。もちろん國見は否定するが、香恋はゼロたちが脅されている映像を國見のパソコンから入手していて、それを見せて改めて問いただした。

「パパのことを信じたかったのに」

香恋が入手した映像は動画で配信され、形勢逆転。大人たちに一矢報いることができた。

大きな決断をした香恋にも球児は「毒舌で豪快に見えるけど、本当はすごく繊細で。それを隠すために明るく振る舞ってるんじゃないかな。彼女はマルスの太陽で、彼女がいないとマルスじゃないんだよ」という言葉を遺していた。

香恋がマルスに帰ってきたことで、“復讐”が始まった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

球児の死に動揺する香恋(吉川愛)だったが、ゼロの言葉に突き動かされる/(C)テレビ朝日